ワーホリ!いわて|ワーク&ステイ PROGRAM

実施レポート

[2023夏]株式会社Nイヤサカ

M.Mさん

机上の学びを超えた、発見の数々。
行動力が"現場主義"という信念に

M.Mさん

M.Mさん

滞在期間 2023/8/24~2023/9/4

たくさんの経験をさせていただき、深い学びと知識を得ることができました。
一通り、全体の作業を教えていただき、またそれを生かして後日再び同じ作業をするということがありました。しかし、同じ作業を行う中でも新たな知識を得ることができ、毎日が新鮮でした。
ポジションがそれぞれ分かれており、本などでは理解しきれない点を、実際に現場の方からお話を聞くことができました。動物が好きという点に加え、会社を成り立たせて行かなければならない、そういった経営面での学びが大きかったです。

休日には、岩手県内様々な場所へ観光することができました。
ワーホリ生が私のみの前半の休日には、当日に目的地を決め、その場の流れに任せてバスに乗ってみたり、レンタサイクルをしてみたりしました。当日の出会いや自分自身の気持ちで行動したため、思いがけないハプニングが起きたり、商品券をいただいて各駅のお土産をお得に購入することができたり、充実した休日を過ごすことができました。個人的には、就業中の場所が少し山深いところであったため、休日はいつの間にか電車に揺られながら海沿いへと行ってしまっていました。岩手県は山と海の両面を楽しむことができ、とても楽しかったです。
もう1名のワーホリ生と合流してからの休日には、牧場の方がご厚意で運転してくださり、小岩井農場に行ったり冷麺をいただいたりしました。そこで車の便利さを痛いほど感じたので、卒業までに免許を取得したいと思いました。盛岡市内のツアーのようで、岩手県在住の方から見どころをたくさんお聞きすることができました。
私の中で、電車から見る景色がとても素敵で、三陸鉄道がお気に入りになりました。時間的にあまり滞在することができなかったため、次回は気になる駅をピックアップし、県南の方を観光したいと思います。

まず、受け入れをしてくださったNイヤサカさんには本当にお世話になりました。この2週間で何事も行動を起こすことが大切であると感じました。私自身、畜産分野に関する基礎的な知識は備えているだろうと感じていたのですが、本当に驚きと発見ばかりで、興味のあることは、一度実際に体験したり足を運ぶべきだと思いました。やはり、文字や写真といった媒体では伝わらない魅力や現実を強く感じることができました。
就業中では、仔牛にミルクを飲ませたり、分娩の補助、搾乳作業、牛の追い込みなど、見て学ぶことより、とにかく実践することを多くさせていただきました。最終日に近づくにつれて、だんだん効率化を考えて試行錯誤しながら行いました。最初は慣れない作業ばかりでしたが、よりよい作業ができるよう目標を立てながら行うことができました。今後、社会人として働くイメージが確立できたような気がします。
就業中も休日も、動物と自然に囲まれながら生活できたことが、一番の幸福だったと感じています。
2週間ありがとうございました。

\受入企業から/
大学では、動物を解剖し専門的な授業も行っていることもあり、動物の取扱いは手慣れた上手な方です。
行動力もあり、色々な酪農の仕事も楽しみながら一生懸命、働いていただきました。いつも笑顔で、牛以外にも、あまり口数の多くない社員にも気軽に話しかけ、コミニケーションを取っていただきました。
将来、酪農の世界で働き、この業界を盛り上げていただければ感謝です。

\事務局から/
最終日の日誌の、「毎日目を輝かせながら新しい経験をさせていただき、必死に何かを吸収しようとしていたのかなと感じます」という言葉の通り、この夏は、大学での学びが現場の”実践力”として大いに磨かれたことと思います。
ぜひ今後もM.Mさんのその意欲の高さと行動力を大切に、目の前のことに邁進していってくださいね。

2023/08/24

これから何が起きるか、ワクワクの岩手滞在がスタート !

はじめて盛岡の地へ上陸しました。
私は早朝、駅に到着したため、まずはお目当てであった福田パンを買いに並びました。その場で作ってもらったあんバターのパンは、甘くてふわふわで幸せな気持ちでした。

その後、事務局のガイダンスまで時間があったため、盛岡八幡宮や岩手銀行赤レンガ館などを観光しました。晴天の中の神社はとても映えていました。散策していて、喫茶店や書店、商店街などが多く見受けられました。私が住んでいる街ではショッピングモールなどが多く、このような街並みがみられることは、とても魅力的に感じました。
また、立ち寄った古本屋さんでアンケートに答えたのですが、その際に手作りの栞をいただいたり、入ったカフェで手作りのガチャガチャを見つけ回してみたりと、ふらっと立ち寄った場所で、初日から素敵なお土産をいただきました。
これから何が起きるか分からない日々を楽しんでいきたいです。

2023/08/25

人間も、牛も、この夏の暑さには要注意です 。

地元のじめっとしている感じとはまた違う暑さの中での作業でした。
お盆を過ぎてからは涼しくなるようなのですが、特に今日は暑いとみなさん仰っていました。バテてしまっているのは、牛たちも同じで、体温が40℃を超えてしまっていると、獣医師に検診をしていただくそうなのですが、例年と比べ体温が高い牛が多いようでした。そういった熱中症の症状があったり、本来の体力以上の乳量の搾乳を行うため、牛の体調管理などの重要性を感じました。
また、発情期を知る手段として、万歩計を取り入れており、搾乳の際に歩数が多い牛は機械がお知らせしてくれるそうです。こういった面で、機械を取り入れていることも知ることができました。

2023/08/26

えっ ! ? 近くの放牧地で、牛が脱走した ! ?

朝、生乳を販売して良いか検査していただくために、サンプルを工場へ提出してまもなくして、「放牧地から牛が脱走した」という連絡が入りました。個体は大きいし、元の場所まで誘導するのは大変だろうな…と思いつつ、本当に起こりうるのだと驚きでした。受入先の管理している牛ではなかったのですが、少し寄り道をして放牧地まで見に行くことにしました。そこの周りは高台になっており、風車がいくつも建っていました。貸切で広大な敷地を見渡し、私の気持ちをリフレッシュする方法として、趣味など好きなことに没頭する他に、自然に触れることも大切にしたいなと改めて感じました。普段は大学に通い、夜はバイトをするなど、せわしない日常があり、ここでは少し時の流れがゆっくりになったように感じ、とても素敵な時間でした。

2023/08/27

【休日】 三鉄に揺られ、あまちゃんのまちを目指すも…

朝7:00に宿を出発し、三陸鉄道に乗りたくて久慈駅まで行ってきました。
就業中は山奥で、今日の休日は海を眺めに行き、この3日間だけでも自然を堪能でき、本当に空気がおいしいと感じています。
駅に到着するまでのバスの時間は、電波がうまく通じず、そして私が目指した、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地も駅から歩いて行ける距離ではなく、まさに「田舎」を感じました。そんな不便さをもっと楽しみたいと思い、レンタサイクルで向かうことにしました。結局道を間違えてしまい、辿り着くことはできなかったのですが、駅でいただいた絶対行かないであろうまちのクーポンを、まさかのここで使用することになり、パフェをいただきました。向かっている途中の急な登り坂や、畑や川の景色、心地よい風がとても最高でした。おいしい食と自然でリフレッシュできました。

2023/08/28

オスとメス、搾乳と肉用牛…役割も経営も考える大変さ

本日は、人工授精師さんの種付けを見学させていただきました。
受胎率はおよそ30数パーセントほどで、清潔な状態であることや、熱に弱いなどとても繊細で、難しさ、厳しさを感じました。牛のお尻が高いと肩より上の高さまで腕を上げないといけなかったり、子宮内を確認するために体重をのせて作業するなど、とても体力のいる仕事であると感じました。

午後は哺育作業でした。7割はF1という搾乳目的ではなく、肉用牛としての牛がおり、早くて40kg、またホルスタインのオスは60kgほとで出荷されるとのことでした。私が分娩時に体重測定を行った際には、すでに30kgを超えている仔牛がほとんどでした。肉用牛は、1週間ほどで別の場所へ出荷されてしまうこと、ホルスタインのオスは搾乳ができないため出荷の対象になること等、他の業界と同じように”経営”していかなければならないことなど、とても考えさせられました。

2023/08/29

初産の分娩の立ち合い。 無事に産まれますように…

初産の子の分娩に立ち会いました。
脚は出てきていたのですが、仔牛が大きく、また初産ということもありなかなか自力で産むことが難しく、仔牛の脚に縄をつけ引っ張りました。仔牛の頭が出てくるまで、無事に産まれてきて欲しいという思いでいっぱいになり必死になりました。なかなかびくともせず、人間と牛の力の差をここで感じました。仔牛が産まれた後に母牛が体をなめてあげるのですが、近くにいた分娩の経験のある牛たちも一緒になめてくれたり、周りの牛たちも見守ってくれていたりと、暖かく優しい気持ちになりました。

2023/08/30

牛との"心"の距離が、近づいたような気がします 。

今朝は、昨日見学させていただいた搾乳機とはまた違う場所での搾乳でした。ここではロボットが自動で乳頭の位置を確認し、搾乳機を取り付けるというものでした。エサのエリアと寝るエリアで分かれており、エサを食べるためには搾乳をしてからでないと通過できない仕組みとなっているのですが、牧場の方お1人で現場を回されている状況に驚きました。私が想像していたよりも、牛たちも素直に移動していました。
寝床であるウォーターベッドの掃除をしている際にも、牛たちは何かを察したかのように動いてくれたりと、短時間ですが牛と以心伝心しているように感じました。私が1つ1つ寝床を掃除して移動すると、距離を一定に保ちつつ1歩ずつ進んでついてきてくれる牛がいて、個人的にほっこりしてしまい、掃除のやる気がアップしました。

午後は獣医師さんが来て下さり、人工授精師さんが種付けをした結果、妊娠しているかどうかという繁殖検診を見学させていただきました。出産をし、さらに一定期間以上すると搾乳がまた始まるため、牛は体を酷使してしまうとのことでした。出産と搾乳の両方のために最大限の力を発揮することは難しく、限界がきてしまうことを学び、選択の難しさを痛感しました。
また、腸へ実際に手を入れさせてもらうと、何がどう位置しているのかなど、未知の世界でした。図解などで学ぶより、現場での経験がたくさん必要だと感じさせられました。

2023/08/31

早朝4時、奥中山の日の出を見てパワーチャージ !

朝の日の出がとても綺麗だということをお聞きしたので、早朝4:00に起床し、眠い目をこすりながら日の出の瞬間を待っていました。昨日の作業でお世話になった方が3:00出勤ということをお聞きしていたので、酪農の朝は早いなと、待つ間感じました。明るいオレンジ色の光が雲から出てきた景色がとても綺麗で、幻想的でした。朝からパワーをもらえました。

今日の搾乳は人が牛を機械まで誘導し、乳頭に搾乳機をつけるという人の手で行われてる場所での作業でした。その為、一度消毒をし生乳の状況などを調べるため、3回ほど乳搾りを行う必要がありました。実際に搾ってみたのですが、想像していたより乳頭の皮膚が厚く、指全体を使っても生乳が出づらく、苦戦しました。乳頭は4つあり、また高い位置での作業だったので、とても腕を酷使するなと思いました。

2023/09/01

超貴重 ! 初乳豆腐と熊肉をいただきました 。

今日は、初乳を使った初乳豆腐と熊肉を振る舞ってくださいました。どちらもまだ口にしたことのない貴重なもので、味わいながらいただきました。初乳豆腐は食感は豆腐のような、味はほんのりモッツァレラチーズのような不思議な感覚でとてもおいしかったです。熊肉は味付けが抜群においしく、ご飯との相性がよかったです。とても幸せな気分になりました。贅沢なお昼ごはんでした。
一方、搾乳のパーラー作業では、牛の乳頭の消毒と乳量の状態が表示されるモニターで、1頭1頭確認する作業を行いました。搾乳機は人間が取り付けますが、搾乳自体は機械が行ってくれるため、案外単純作業が多いのかなと思っていました。しかし、普段の牛はフリーで牛舎に放されているため、ここでのデータを認識し個体番号で乳量の変化を知ることができ、それぞれの健康状態を診ることの大切さを感じました。些細なデータの変化を感じ取り、治療の判断を行うため重要なポジションであると思います。なりかけの病気を未然に防ぐ、地道な作業でありつつ、大切な任務だと感じます。

2023/09/03

【休日】 念願の盛岡冷麺を食し、雫石は小岩井農場へ

本日は、先日合流したもう1人のワーホリ生と、牧場の方と一緒に盛岡観光をしてきました。連休だったので、少し遅く起きれるなぁと思いつつも、いつも通りの5時台に目が覚めてしまいました。このまま地元に戻っても朝活が継続しているといいなぁと思いました。

お昼にさっそく盛岡冷麺をいただきました。盛岡駅を経由してきたものの、盛岡3大麺を食べ損ねてしまったので、待ちに待ったお昼ご飯でした。驚いた点が、スイカが添えられていたことです。夏っぽさも感じつつ、辛さが和らいで冷たくとても食べやすかったです。連れて行っていただいたお店は地元で有名な場所だそうで、プラスで焼肉もいただき〆との相性が抜群だなと思いました。

つづいて、雫石町にある小岩井農場へ向かいました。観光牧場とは別に、牧草地や放牧地が広がっており、山奥まで車を走らせ到着しました。そんな景色を、ハンモックで寝そべりながら楽しみました。
牛舎は歴史のある建物で、昔ながらの工夫がたくさん凝らされている様子を見られました。四方八方、倉庫やサイロがあり、どこかタイムスリップしてしまったような不思議な気持ちでした。
とても優雅な休日を過ごさせていただきました。

2023/09/04

動物に向き合い、走り抜いた2週間のワーホリでした。

最終日は今まで行ってきたことのある、哺育のハッチ掃除、分娩作業でした。
そのため、はじめは1つのハッチに多くの時間を要していましたが、だんだん効率を考えながら作業を進めることができました。本日出荷された仔牛は27頭とお聞きし、哺育場所にいた1/3ほどが出荷されていました。出荷後の空いたハッチをみて、産業動物という存在について、様々な面で考えさせられることがありました。またそれと同時に、たくさん綺麗にする場所があると、黙々と作業することができました。

午後に分娩の場所へ向かうと、既に3頭の仔牛が産まれていました。まだ産まれて間もなく、初めての景色ばかりだと思うのに、自力で立ち上がろうとする瞬間や、ミルクに吸い付く姿、”必死に生きる”、そんな感情を毎日感じさせられました。最後の最後まで、私は仔牛がミルクを飲む際にくっつく鼻の部分と、横から見える舌の部分がとても可愛いなと思ってしまいました。
2週間、毎日目を輝かせながら新しい経験をさせていただき、必死に何かを吸収しようとしていたのかなと感じます。なので、お別れがあっという間に来てしまい、寂しく感じました。
振り返るといろんな物語があったなぁと思います。とても濃すぎるワーホリ生活でした。ありがとうございました。

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