ワーホリ!いわて|ワーク&ステイ PROGRAM

実施レポート

[2023冬]株式会社大観(湯守ホテル大観)

Y.Gさん

岩手の地元愛溢れる人に出会い、地方移住の視野が広がった2週間

Y.Gさん

Y.Gさん

滞在期間 2024/3/11~2024/3/25

この度、ホテル大観で接客と客室清掃のお仕事を体験することができました。接客と客室清掃のどちらにも共通することとして、仕事内容には大変なこともありますが、働いている方々が非常に優しく、働きやすい職場だと感じました。また、一緒に働いている皆さんが優しく迎えてくれたおかげで、楽しく仕事をすることができました。接客では、夕食や朝食で使用した食器の整理や下膳等片付け、夕食や朝食の準備等を。客室清掃では、ベッドメイキングや客室や廊下の掃除機掛け、お客様が使用するタオルを準備する仕事等、自分が経験させていただいた仕事だけでも、その仕事がいかに大変か知ることができました。

今回のワーキングホリデー期間の中で、盛岡市内にお出かけする時間も多くはありませんでしたが、その短い時間の中で住民のみなさんの盛岡市、ひいては岩手県への、地元愛が比較的強い街だと実感しました。ホテル大観のみなさん、外出時に出会ったいろんなお店の方々と話す中で、そういうことを感じることができました。盛岡市や平泉町で訪れるべき場所を聞くと、すぐに答えが返ってくるのです。また、話し始めるとどんどんと話が広がっていくことが多く、興味深い話ばかりで、楽しむことができました。私の地元である長崎では、おそらくこのようなことは起きないのではと思うほどです。また、岩手で出会った人々は優しい人ばかりで、お店のレジでのひと時でも、お店に入った瞬間でも、声をかけていただくことも多々ありました。そのようなことから、私の印象に一番残っているのは、住民の温かさです。

大学の教授からの紹介という形で知ったワーキングホリデー。自分一人で問い合わせをして参加をするというのは初めてだったため、不安しかなかったのですが、サポートしてくださる皆さんの協力のおかげで、充実した時間を過ごすことができました。ただ単に、ホテルでお仕事を体験するのではなく、滞在期間中、他のワーホリ参加者との交流会を設けていただき、それを通して、盛岡を、岩手を知ってもらおうという気持ちが伝わってきました。ガイドさんや事務局の方に盛岡を案内していただいたこともあり、盛岡のことをたくさん知ることができましたし、たくさんの方々と話をする中で、地元愛というものをすごく感じることができました。私は地元愛溢れる地域が大好きなため、必然的に盛岡市が好きになりました。岩手への”移住”というのも、間違いなく選択肢の一つにはなったと思いますし、これから、岩手の魅力を友達や家族にたくさん伝えていきたいと思います。それくらい満足のできる充実した時間を過ごすことができました。

~ わたしのワーホリ滞在記 ~

■2024/3/11
今日は待ちに待った岩手県来県の日。
東京から2時間ほど新幹線に乗り、盛岡市に到着。出発前から、路線バスが遅延するなど幸先悪い出発になりましたが、なんとか何事もなく盛岡市に到着することができ、本当に心がホッとしました。岩手県どころか、東北に足を踏み入れたことはなく、今日が”東北デビューの日”となりました。新幹線の車窓から見える景色を見ていると、盛岡市に近づくにつれて山や田畑が雪に覆われ、一面真っ白な雪景色を眺めることができ、東北に来たんだなと実感が湧きました。

盛岡駅に到着した後は、何をするわけでもなく、まずはガイダンスのために直行で事務局を訪れました。事務局へは盛岡駅から徒歩で移動しましたが、その短い時間の中でもいろいろと発見があり、休みの日はたくさん街に出て、気づきを増やしていければと思います。
ガイダンスでは、事務局の方と、同じホテル大観のプログラムに参加しているF.T君と、岩手県について、それぞれの出身地について、プログラムについてなど、和気あいあいとたくさんのお話をすることができ、楽しい時間となりました。そのおかげで、緊張や不安も程よく薄れ、有意義な時間になりました。

ガイダンス終了後は、F.T君案内のもと、ホテル大観まで無料シャトルバスで移動しました。約30分の移動の中では、雪で真っ白な街並みを眺めながら、これから待っている”非日常”に思いを馳せていました。そして、御所湖が顔を出すとともに赤い大きな建物が見え、一発でそれがこれからお世話になるホテル大観であることが分かりました。
到着後、お世話になる職場の方々にご挨拶をしました。みなさん笑顔で優しく迎えてくださり、また一つ安心することができ、仕事をするのが楽しみになりました。
一通りの挨拶や説明が終わった後、他のお客様とご一緒して、バイキング形式の夕食をとらせていただきました。テーブルに並ぶたくさんの料理を見ながら、普段の一人暮らし生活では目にすることのない光景と料理の味に感動し、これから毎日の食事が一段と楽しみになりました。

今日は、ポツポツと雨が降っていたため、食事の後は外を散歩することもなく、休憩を挟み大浴場に向かいました。一つの楽しみでもあった大浴場は、入った瞬間横に長い湯舟が目に入り驚きました。1時間ほどゆっくりと過ごし、しっかり旅の疲れを取ることができ、今日を良い形で締めくくることができました。
明日は盛岡市を少し散策できればなと思います。

ちなみに、盛岡に到着後、徒歩やバスでの移動の際、求人募集の掲載が多くあったことがとても印象に残りました。コンビニやレストラン、専門店などいたるところに、張り紙が張られており、地元長崎や東京と比べて多いように感じました。
バイトなどはネットで探すことが多く、その影響もあるかもしれませんが、普段生活していてもあまり目に入ることがないため、少し驚きました。調べてみると、盛岡は人口減少や少子高齢化が全国の中でも深刻ということでした。
これから街歩きや会話、ネットからの情報収集を通して原因や解決策など自分なりに考えていければなと思いました。

■2024/3/12
朝食を食べた後、休憩を挟み、昼過ぎに路線バスで盛岡駅へ向かいました。
盛岡駅⇔つなぎ温泉間のバスは、路線バスとシャトルバスとで違う経路を通ります。時間もお金も掛かりましたが、違う風景や住民の様子を見ることができたので、個人的には満足できました。

盛岡駅に到着後、まずは徒歩で30分ほど掛けて、もりおか歴史文化館を訪れました。もりおか歴史文化館では、チャグチャグ馬コの展示や、盛岡の歴史の他、ちょうど南部鉄器展が行われており、伝統工芸が好きな僕にはたまらない時間を過ごすことができました。ちなみに僕は、高校時代、世界史選択だったので、詳しくは理解することができませんでしたが、盛岡の変遷について大まかにでも知ることができました。
その地域の歴史や文化を少しでも知ることで、街を歩いている時、町並みや建造物等がどのように歴史とつながっているのか、これまでどのようにして受け継がれてきたのかを想像することができるようになりました。歴史を知ることの重要性、おもしろさを改めて実感することになりました。

もりおか歴史文化館を後にした僕は、次に南部しぼりを唯一取り扱っている草紫堂(そうしどう)を訪れました。
南部しぼりの商品を買うつもりでお店に入りましたが、装飾されている物や商品を一つ一つ紹介しくださりました。その流れで南部しぼりについていろいろと質問を投げかけることにしました。南部しぼりは染物であること、草紫堂が紺屋町にあることから、南部しぼりを紺色の物であると勝手に誤認していたことは秘密です(笑)
とにもかくにも、南部しぼりについていろいろと勉強できたので、草紫堂に立ち寄れて幸運でした。店員の方に感謝です。

今日は、目標であった「盛岡の伝統工芸品について知る」をクリアすることができ、満足する形で1日を追えることができました。

■2024/3/13
今日は、ワーホリ参加者との交流会に参加しました。
一人はホテル大観で一緒にワーホリに参加しているF.T君、そして新たにお会いした大内さんと、事務局の方と盛岡駅で集合しました。

最初に行ったのは福田パン!
楽しみにしていたコッペパンのお店です。食べる前は、普通のパンだろうな~と若干舐めていましたが、いざ作っている姿を見て、実際に一かじりしてみると、本当にそのおいしさが伝わりました。パン自体もふわふわで、自分の顔が覆われるくらい大きく、味の組み合わせもおススメになっているあんバター、いちごみるくとまろやかチョコ、クッキーバニラとブルーベリージャムを頼んで実食しました。特にあんバターは定番中の定番とのことでしたが、あんが苦手な僕でもおいしく食べることができ、大満足です。

昼食を食べる前にマリオス(盛岡地域交流センター)の展望室に行き、盛岡市内を上から眺望しました。
岩手山を含め、街並みや新幹線が走る線路、橋、料理がおいしいお店など、事務局の方が地元住民ならでは言い伝えなどを含め、たくさん教えてくれました。開運橋の別名、二度泣き橋というのが一番印象に残りました。僕は最初に盛岡に来た際、泣くことはありませんでしたが、帰る際はどうなっているのか自分の未来を少し想像しながら、盛岡のまちを眺めました。

その後、お茶とてつびんengawaというお店で昼食をとりました。
ここでは南部鉄器で沸かした白湯を飲むことができ、この場で初めて南部鉄器でお湯を沸かすと、お湯に鉄分が多く含まれるという効果を知り、とても驚きました。この効果を知り、絶対に南部鉄器を買おう!と決意しました。

昼食後は、また新たにワーホリ参加者の方とガイドさんと合流し、盛岡まち歩きツアーを開始しました。
岩手銀行赤レンガ館や、もりおか啄木・賢治青春館を始め、わんこそばがおいしい東屋、肴町商店街、地元住民ぞ知るカフェなど、地元住民ならではの情報を踏まえて教えていただきました。そういった建物やお店の歴史を知ることで、盛岡をより一層知ることができました。
ガイドさんに案内してもらうという経験はあまりなかったのですが、たくさんの話を聞くことができ、ガイドの良さ、盛岡の良さを実感できました。

■2024/3/14
まずはミーティングから始まり、その日の注意事項の説明、そして最後に自己紹介をさせていただきました。この時、みなさん優しく笑顔で話を聞いてくれ、改めて、ホテル大観が温かい空間だなと実感しました。

今日行った仕事は、大まかに分けて、食器の整理、食器洗い、料理の片付け、宴会部屋・会場の準備です。
これまでの宿泊客側としての目線では分からなかった、ホテルでの仕事の一部を知ることができました。まだ一日目ですが、今日仕事を体験してみて、想像の何倍も時間を掛けていることに驚きました。まだお客様と接するようなことはないですが、お客様の笑顔や感謝の言葉がやりがいになるという言葉を、本当の意味でよく理解することができました。
明日以降、お客様に笑顔や感謝の言葉をいただけるよう、早く仕事に慣れて、たくさんのことを覚えていけるようにがんばります!

■2024/3/15
昨日の経験と反省を活かして、今日はよりスムーズに且つ、自分のできることを増やしていくことを目標にして臨みました。
最初の仕事は昨日と同じ内容でしたが、作業が進むにつれて、昨日はしていなかったことも多くするようになり、心の中ではどうしようかどうしようかと不安でいっぱいでした。担当の先輩方に仕事をとにかくもらい、だんだんとできることが増えていく実感がとてもやりがいに感じました。
また、宴会場の片付けをした際、「今日の子供たちかわいかったなあ~」という先輩の声を聞きました。やっぱり、昨日の「お客様の笑顔や感謝の言葉がやりがいになる」というのに似ていて、いろんなやりがいがあり面白いなと思いました。
明日は、もっと自分にできることを増やしていき、仕事を積極的に見つけていきたいです。

ホテル大観のみなさんは、本当に優しくて、笑顔で話しかけてくれる方が多いなと感じます。おかげで、毎日楽しく過ごせています。そんな皆さんの役に立てるようにがんばりたいと思います。

■2024/3/16
とうとう、話にはよく聞いていた、”この日”がやってきました。
そう、今日は土曜日です。毎週土曜日はお客様の人数が多く、ホテルで働く方々の忙しさが倍になります。準備から見ていても、それがひしひしと伝わってきました。
しかし、本当に大変なのは、お客様が食事をとり始めてからです。ドリンクの注文を聞いたり、料理が減っているかの確認をしたり、会場に入ってくるお客様の対応をしたり、済んだ食事の片付けをしたりと、猫の手でも、犬の手でも、孫の手でも借りたくなるほどの忙しさです…。
自分にできることは限られているため、全力で食器の片付けを頑張りました。食器一つ一つはそうでもないのですが、箱に詰め、そこにさらに食器を積んでいくことで、まるで筋トレでもしているのではと思うほどの重量になります。
明日は筋肉痛になるだろうなと予想しつつ、急ぎながらもお皿を割らないように注意を払って作業を進めました。

仕事は大変でしたが、仕事の後は大浴場の温泉に入って疲れを取ることができるのも、やりがいの1つだと思います。ホテル大観の大浴場には4つの浴槽があるため、全てにゆっくりと浸かり、心と体を休めました。

■2024/3/17
今日は四日ぶりのお休みの日。
当日まで何をするか悩みに悩んだ末、平泉を訪れることに決めました。
ホテル大観から出ているシャトルバスで盛岡駅に向かい、岩手に来て初めてとなる電車に乗りました。驚いたのは、多くの電車が2両編成であることです。都心部では考えられない風景ですが、これもまた一つの特徴なのかなと思います。平泉への途中、あの有名なメジャーリーガーの大谷翔平選手や、菊池雄星選手の母校・花巻東高校がある花巻市を通過し、大谷選手や菊池選手もここを通っていたのかな~と、彼らの軌跡をたどっているような気がして少しうれしくなりました。

平泉に到着したはいいものの、スマホは速度制限に引っかかり、ネット検索やマップがあてにならない状態に陥り、案内所で紙の地図を見ながら、なんとか毛越寺と中尊寺を訪れました。
高校時代、世界史を専攻していたため、前知識がない状態だったため、ここ授業で習ったな~と高校時代を振り返ることができなかったのは残念でしたが、この地で何があったのかしっかり学ぶことができました。そこから平泉文化遺産センターに寄り、また歴史を学びながら、20分ほど歩き中尊寺に到着しました。

ちょうどお昼過ぎだったこともあったため、中尊寺を観る前に、冷麺で腹ごしらえをしました。なんだかんだ初めて、岩手グルメをお店で食べました。キムチのピリ辛さがありながらも、一緒に入っている桃がバランスを整えてくれ、とてもおいしくいただきました。コンビニで買って食べた冷麺よりはるかにおいしかったです。

腹ごしらえの後は、ようやく中尊寺を訪れました。竹林に囲まれた坂道を上り、疲れを少し感じてきたところで、中尊寺金色堂に辿り着きました。僕は人生で初めて呼吸を忘れるという表現を理解できました。呼吸を忘れ、鳥肌が立つほどの荘厳さがまみえる光景に圧倒され、本当に感動しました。

帰り道、ちゃんと電車に乗れるか不安がいっぱいでしたが、しっかり帰ることができました。帰路の中、ふと考えていましたが、おそらくこの日のことは忘れることがないだろうと思います。

■2024/3/18
寒いなと思い起きたその日、外は吹雪という天候で、一面真っ白な景色が見えました。
昨日でワーホリが終了し、今まで一緒に仕事をしていたF.T君が今日からいないということで、不安ばかりが募る日となりました。これまでF.T君が行っていた作業を次は僕がやる番ということで、また新しいことができると嬉しい気持ちもありました。
おぼんを並べ、食器を拭いて並べ、翌日の朝食の準備をし、お湯を張り…と自分がやることがある程度流れも分かってきていたので、特に何事も問題なく終えることができました。

今日は大浴場から出て、いつもとは違う道を通り、部屋に戻りました。その途中に、自動販売機があり、見ていると、小岩井と名の付く飲み物がいくつか売ってありました。近くに小岩井農場があるということで、行ってみたいなと思いながらも、今まで時間や移動手段の都合で行けずにいました。自動販売機には小岩井ヨーグルトやコーヒー牛乳、ストロベリーヨーグルトなどあり、僕はヨーグルトを選びました。この自動販売機をもっと早く知っておけば、いろいろ飲み比べできたのに…と思いつつも、おいしいこのヨーグルトを飲み、さっきまで考えていたことはいつの間にかどこかへと消えていました。
時間があれば小岩井農場にも行きたいなと思います。

■2024/3/19
今日は、寝坊して朝食のまかないをいただけなかったので、近くのコンビニまで食事を買いに行きました。しっかりコッペパンも買っていきます。すっかり、おやつ感覚で食べるようになりました。
コンビニからホテルに戻り食事をした後、フロントの方に、「御所湖が見えて、景色がいい所を知りませんか?」と質問をし、マル秘スポットを教えていただきました。今日は運良く、雲一つない天候であったため、心も晴れるくらいの景色を眺めることができました。
この景色が見れるのも残りあと少しと思うと、本当に寂しい気持ちになります。盛岡にいれば、岩手山を眺めることができ、それが日常となったようで、残り少ない日々で岩手山を脳裏に焼き付けようと思います。

■2024/3/20
今日はお休みをいただき、Sさんに鉈屋町(なたやちょう)に行こうとしていることを伝えると、わざわざ案内していただけることになりました。
鉈屋町には、岩手の酒造 あさ開(あさびらき)や、もりおか町家物語館を伴った古い町並みがあり、近くには盛岡八幡宮もあるため、一度行ってみたかったところでした。
Sさんは盛岡で生まれ育ったということで、色々なことを知っており、たくさんのことを教えていただきました。
もりおか町家物語館にある時空の商店街では、岩手の伝統工芸品のお店や、ジェラートのお店があり、ジェラートがあると前情報で知っていたので、絶対食べたいと意気込んでいましたが、目的もしっかり果たせて、ここだけで大満足でした。

次に、岩手のお酒を見てまわりました。お酒には詳しくないですが、盛岡ならではのお酒を、父親の誕生日にプレゼントしたいと思っています。
一通り見てまわると、酒ガチャというのがあり、とても興味が湧いたため、試してみることにしました。お酒が出てくることはありませんでしたが、アルコールが少し入った酒羊羹をゲットしました。父親へのプレゼントが1つ増えてラッキーでした。
その後、盛岡八幡宮に寄り参拝して、御朱印ももらい、ミッション達成ということで、時間の関係ですぐに帰ることになりました。
盛岡を案内してくれたSさんには、感謝してもしきれません。

■2024/3/21
今日は、盛岡で絶対に行くと決めていた盛岡手づくり村を訪れました。
工芸品が好きな僕にとって、これほど工芸品に囲まれた施設に来たのは初めてで、ずっとワクワクしていました。
まずは、岩手の伝統工芸品に登録されている南部鉄器のお店にお邪魔しました。入った瞬間、お店の方が勢いよく声を掛けてくれ、南部鉄器のきゅうすで入れたコーヒーと白湯を飲ませてくれました。そこからは、南部鉄器の使用方法などたくさんの話を聞くことができ、少しだけ詳しくなることができました。また、その方は、Youtubeで南部鉄器についての動画を出しているらしく、チャンネルを紹介してくれました。Youtubeをしているだけあって、ユーモアのあるおもしろい方で、楽しくお話しすることができました。
盛岡手づくり村には南部鉄器のお店がいくつかあり、羊と龍、犬の文鎮、加えてフクロウの風鈴を購入しました。それぞれかわいいデザインで、風鈴も音が良く、一目ぼれして衝動買いをしてしまいました。
その後、いくつかお店をまわり、チャグチャグ馬コの製作体験にチャレンジすることにしました。これも盛岡でのバケットリストに入っており、やっと機会が巡ってきたことに、お店に入る前から感動していました。
お店の方々も優しく作り方を教えてくれて、外は0度と寒かったですが、温かい気持ちでつくることができました。不器用で何度か失敗してしまいましたが、なんとか満足のいく馬っこ(馬コ)を完成させることができました。

製作体験の後、小腹が空いたので、焼き団子(焼きみたらし団子)を食べることにしました。
お店では自分で団子を焼き、軽く焼いた団子にタレを掛けていただくというもので、せっかくなので挑戦することにしました。焼いた団子は食べたことがなかったですが、本当においしく、これは家に帰ってからでもコンビニやスーパーでみたらし団子を買って、再現しなければと心に決めました。(どんな決意じゃ笑)

最後に藍染のお店にお邪魔しました。
ここでも藍染体験教室を行っていましたが、時間の関係で実施することが叶わず、これだけが今日の心残りになりました。しかし、お店にある商品はかわいいものが多く、ここでは、スカーフを購入させていただきました。
小学生の時に藍染体験はしたことがありましたが、その時とは違う方法で染められており、店主の方に染め方などいろいろ聞きながら、藍染の勉強をすることができました。

どのお店の方も優しく、楽しく会話することができ、今日は、盛岡の人々の良さを知る機会にもなりました。また、工芸品好きの僕にとって最高の1日にすることができました。

■2024/3/22
今日は、いつもの接客のお仕事だけでなく、午前9時半からは客室清掃の仕事も経験させていただくことになりました。
ホテル大観の館内で毎日過ごす中で、ベッドのシーツや掛け布団の張り具合、置き物の配置など、他のホテルよりも細部に気を遣っているなと感じることが多くあります。客室清掃のお仕事は2日間しかありませんが、今日と明日の短い時間の中で仕事の”流儀”のようなものを学べればなと考えています。

まずは、掃除機掛け。
本館の3階から5階の客室前の廊下、客室内を担当の方と2人で、掃除機をかけました。正直、すぐ終わるだろうなと高を括っていました。しかし、客室1部屋の掃除をするだけでも、ある程度の労力と時間を費やしていることに驚きました。僕自身は、他の清掃担当の方々より若いのにも関わらず、開始1時間ほどで体がねを上げるほどです。他の方々は顔色一つ変えずに作業を行っていることに尊敬の念を抱きました。
余談になりますが、客室の掃除機掛けをしている時に、「この延長管もっと伸ばせるよ~!」と教えてもらい、それまで死にかけだった僕の腰が本当に救われました。清掃担当のみなさんに、しっかり自己紹介ができていなかったにも関わらず、みなさんが気さくに話しかけてくださったおかげで、緊張したり、怖気ずくことなく自然な形でお仕事をすることができました。

清掃が終わった後は、休憩をはさみ、いつもの接客のお仕事に戻りました。
もうすでに1週間ほど経過しているため、ある程度自分のやるべきことが見えてきて、自分から行動できるようになり、少しでも役に立てているような気がしています。また、接客のお仕事をする場所には、調理の方を含め、働いている方自体も多いため、様々な人と様々な話をすることができ、毎日が楽しく、シフトも多少増やしてもらいました。
残すもあと三日、現状に満足せず、いろんなことを学んでいきたいです。まだお話しできていない方もいるので、みなさんとももっとお話しできればなと思っています。

■2024/3/23
今日も、昨日同様に9時半から15時まで客室清掃を担当し、その後、接客の仕事に移る形になりました。
今日は、昨日は行わなかったベッドメイキングを体験しました。
ホテル大観は、他のホテルに比べてベッドメイキングが特徴的であり、一番上の掛け布団以外は力を入れて引っ張らないと、ベッドに体が入れないようになっています。それくらい細かい所まで気を配っており、担当の方々の凄さが分かります。
僕は、最初は勢いよくこなしていましたが、想像以上に力仕事で、すぐに疲れてしまいました。これまでの日々を振り返ってみて、客室の準備も食事の準備も、楽だと思う作業など全然ないということに本当に驚いています。自分がホテルに泊まるときもそうですが、お客様ひとりひとりの一泊の宿泊というものは、何人もの従業員が、いくつもの大変な作業をした上で成り立っているのだなと実感しました。

客室清掃の後の食事の準備・片付けも、今日が土曜日だったということもあり、お客様がとても多く、みんな体がへとへとになりながらも笑顔で仕事をしている姿に感激しました。このことからもそうですが、ホテル大観で働くの人々の温かさを、しみじみと感じることができました。
「やっと」と感じるか、「とうとう」と感じるかは、明日になってみないことにははっきりとしませんが、明日で最後の勤務になります。現時点では達成感もありますが、どこか寂しい気持ちが湧きます。後悔が残らないよう、一生懸命楽しみたいです!

■2024/3/24
今日は、とうとう最後の出勤の日となりました。
仕事も慣れてきて、これからだ!って時にワーホリが終了となり、本当に残念です。接客の方も、フロントの方も、調理の方も、清掃の方も、みなさん全員が優しく、たくさん話すことができ、名残惜しさが残ります。
そんな中、最後の出勤日は朝食の片付けから始まりました。
初めて一緒にお仕事をする方もおり、自己紹介をしましたが、「今日が最後なんですよ~」と言うと、みなさん残念がりつつも、元気に出迎えてくれました。同じ接客の仕事でも、朝と夕という違いだけで、少し内容が異なっていたため、戸惑うことがありましたが、何事もなく無事に終えることができました。

その後は、次のシフトまで時間があったので、Sさんに小岩井農場へ連れて行っていただきました。前回行った時は吹雪の影響で入口までに留まりましたが、今日は運よく快晴だったため、場内を回ることができました。小岩井農場へは、ちょうど路線バスが運行しておらず、1人では行きたくてもなかなか行けないところでした。
ホテル大観から車を走らせること15分、小岩井農場の敷地に入りました。小岩井農場の敷地面積は東京ドーム640個分ということで、逆に想像しがたいですが、とにかく広大なことは分かりました。
残念ながら、乗馬体験や餌やり、トロ馬車などほとんどの体験イベントが4月頃から開始ということで、挑戦することはできませんでした。しかし、ポニーや大人の馬が、柵の外から間近で観察することができ、馬が好きな僕としてはココロオドル瞬間となりました。餌やりの時は、飼育員さんと走りながらじゃれあうポニーが、とても、とてもかわいかったです。

午後の仕事では、100人ほどのお客様がおり、今日は特に料理の減りが早かったため、従業員の方が、料理場やパントリーを何往復もしている姿が見受けられました。また、他にも報告や連絡のため、フロントや調理場の方に何度も電話をすることもあるため、一回の食事でもたくさんの方々の協力があるのだと改めて思い知らされました。全員が誰も嫌な顔をせず、時には笑顔を見せながら仕事をしており、良い環境の中でお仕事をすることができたのだなと感じます。
苦労もある中で、みなさんの働く姿勢には学ぶことが多くあり、今回のワーホリで自分自身もたくさんのことを得ることができました。

お問合せ

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盛岡市ふるさとワーキングホリデー事務局

〒020-0024
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電話でお問合せ平日10時〜18時

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公共交通機関をご利用いただくか、お車でお越しの際は、お近くの有料駐車場をご利用ください。

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