ワーホリ!いわて|ワーク&ステイ PROGRAM

実施レポート

[2023冬]株式会社コミュニティスケープ

大内 裕太さん

まちづくりに触れた、 1ヶ月間 。
学び得たものは、 新しい学び舎で !

大内 裕太さん

大内 裕太さん

滞在期間 2024/2/5~2024/3/8

約1ヶ月の間、株式会社コミュニティスケープに受け入れていただきました。
実際に働いてみて、共同体的な温かさと地域の未来への希望があふれている職場だと実感しました。
私は、エクセルやCADといったソフトを使うことに慣れておらず、些細なことで作業の手が止まってしまいました。その際、みなさんがお忙しい中でも、アドバイスをしてくださり、丁寧にわかるまでご指導をしてくださいました。未経験でもしっかりサポートしてくれる、温かい職場だと感じました。それに、休憩時間などにも、仕事に関する些細なお話をして、職場の方とコミュニケーションを取ることができ、大変勉強になりました。外国籍のアルバイトの方ともお昼ご飯を食べに行き、文化談議に華を咲かせるのも楽しかったです。

また、利用者数の多い東京の公園の整備から北海道の廃線跡地の活用まで、幅広い事業に関わらせていただきました。その中で、自治体などの関係主体と連携しながら、市民参加のまちづくりの方法を実践することで、コミュニティスケープさんの事業が、地域の活力を生み出す原動力になっていることを知りました。
特に、北海道にある公園整備のプロジェクトは、衝撃的な事業でした。詳細はお話しできませんが、人口流出で過疎化した地域で、その地域の強みを生かした夢のあるプロジェクトが、今まさに動き出そうとしています。私は「地域社会の未来は明るい」と強く感じるようになりました。

受入先のみなさまには、大変お世話になり、たくさんのことを学ばせていただきました。ここで学んだことを、将来の研究内容・仕事内容に反映させようと思います。1ヶ月間ありがとうございました。

~ わたしのワーホリ滞在記 ~

■2024/2/5
今日は、初出勤日でした。
到着するとびっくり、堅苦しい雰囲気は一切感じられない、むしろアットホームな職場がありました。台所にはお菓子やコーヒーメーカーもあります。とてもくつろぎやすそうな職場でした!私は、気合を入れてスーツで来ていましたので、浮いちゃってもう恥ずかしい…。

9時頃、社員の方々へお茶を入れました。お茶の入れ方までも丁寧に教えてくれました。私もこのように後輩指導できる先輩にならねば!教わったことを全吸収する思いで、集中してお茶を注ぎます。
そして、社員の皆様にご挨拶をします。正直なところ、緊張で頭が回っておりませんでした…にもかかわらず、「しっかりした挨拶だ」と社長からお褒めいただき、ほっと胸をなでおろしました。

今日は、1日を通して、自治体向け計画書の作成をしていました。ワードで表を作り、フォントや行間を整理して文章を推敲します。ソロで作業してきた私にとって、ワードのページレイアウトのタブは、ほとんど触ったことがなく、行間のそろえ方、字下げなどを1から学び直すことになりました。時間ばかりとってしまってご迷惑をおかけしました。一度学んだことは忘れないように、何度も使っていきます!

私が少し苦手とするもの、それが電話です。相手が見えない状態で話す、恐ろしさを感じてしまうのです。しかも、電話は不定期にかかってくる!そんな方でも大丈夫な「電話対応マニュアル」を用意していただきました。
最初は戸惑って出られませんでしたが、数回目で思い切って受話器を取りました。おどおどしながらも、マニュアルに沿った受け答えをし、社員さんにおつなぎできました。今度はマニュアルなしで挑戦してみます!

仕事が終わって、IGRいわて銀河鉄道の盛岡行きに乗車。盛岡駅でJR東北本線に乗り換えて、北上の実家へ帰ります。今日は1日中学ぶことがたくさんありました。しっかり1ヶ月間勤め上げます!

■2024/2/6
今日もワードの文章推敲を行いました。
北海道にある公園整備に関する計画書を作成しています。今日は、昨日に引き続き、既存の文章を読んで文字の間隔や行間を整え、表を新たに作っておりました。
また、新しく、北海道内にある駅逓所(えきていしょ)に関する情報収集を任されました!
駅逓所とは、調べたところによると、明治時代の北海道開拓の際に設置された、「人馬の供給や宿泊所としての機能を持つ公共施設」のようです。この辺りでは伝馬役の宿駅みたいなものでしょうか。これがかつて、道内には数多く設けられたようでその数は200を超えるのだそう。調べながら、「今の北海道は、この駅逓所があったからこそあるのだ」そう感じ、北海道旅行欲求がふつふつと湧いてきました!

また、この情報収集のほかにも、昨日に続いて電話対応も行いました。依然として戸惑いはありましたが、徐々に慣れてきたような気がしています。

■2024/2/8
昨日に引き続き、まずはじめに、駅逓所について「出所のしっかりした情報」として自治体のホームページから探す作業をしました。オープンデータは市町村公式のものでも間違ったものを書いていることがあります。その場合、帰納的に分析して、確からしい情報に書き換えて文章作成を行う必要があります。
社長のアドバイスに基づき、行ごとに項目を作りました。最終的には名称、市町村、振興局、文化財等指定の有無、建物の有無、表示の有無、所有者等現状の7項目で構成された表を作成しました!
その後、駅逓所について「駅逓所とは何か」、「駅逓所はどれくらい作られたか」、「駅逓所はどうして役目を終えたか」といった要素を論理的な構造で繋げながら、文章作成をするという作業などをしました。

今日は途中で来客があり、玄関で迎えたほか、お茶がこぼれないか神経質になりながらも、会議室にいらっしゃるお客様へのお茶出しも行いました。

■2024/2/9
今日も、昨日に引き続いての作業を担当しました。
午前中は、自治体のオープンソースを使って、北海道内の国鉄の廃線跡を公園として整備した事例を探しました。北海道東部の国鉄赤字ローカル線はどこも1970年代以降に利用客数が減少し、80年代に特定の輸送密度によって規定される、特定地方交通線に指定されていることが分かりました。原因は、車社会化や人口流出による沿線集落の過疎化、林業などの第一次産業の衰退。貨客ともに輸送量が減少したために赤字路線となったようです。そんな寂しい出来事があっても、有志の働きかけにより、多くの廃駅が交通公園として整備されていたことが明らかになりました。鉄道は、地域住民の心に根付いていたのです!この旨を記録しA4用紙2枚にまとめました。

お昼は、外国籍のアルバイトの先輩と食事に行きました。
会話内容は故郷の食事の話で、肉料理について…!彼の母国では、カピバラやワニを食べるそうです!ワニはともかく、カピバラは可愛がる動物では!?
彼にはカツ丼をおごってもらいましたので、私の学び舎のある青森県弘前市の美味しいごはん屋さんに連れて行くと約束しました。
ちなみに、彼は僕の名前をヒロサキと勘違いしています。私の名前、大内裕太と、会話の中で話した青森県弘前市とを勘違いしたようですね。このままでもよいと思ったので、大内ヒロサキさんと呼ばれることになりました!
名前の意味は「広く邪を払う」という弘前という地名の由来で理解してもらいました!

午後は、地理院地図を用いながらの作業に取り掛かりました。

■2024/2/13
今日は、朝から苦難の連続でした!エクセルをいじることになったのです。
とある関東のまちの緑地化計画についての業務を担当したのですが、エクセルを駆使し、植物の番号、品種、色などの細かい情報を一つ一つ調べて細かいセルに入力するというものでした。これを効率的にこなすことができず、かなりの時間を必要としました。
午後からは、花壇の面積から使用する株の数を割り出したりしました。具体的な作業内容を一度でなかなか理解できず、何度も質問しましたが、みなさんにご丁寧に教えていただきました。

実は、昨日と今日で関わる業務や分野が異なっていたため、作業を進める中で苦戦する場面がありました。私はこれから大学院に進学しますが、今後の研究では、まちづくりについて専門的かつ俯瞰的な知識が必要とされます。だからこそ、どんな業務や分野においても、関心を持ち、理解し、どん欲に知識を吸収していかなければならないと痛感しました。

■2024/2/14
今朝は、まずは東京にあるとある公園の活用事例を、オープンデータから調べ上げました。そして、外国籍のアルバイトの方とお茶を入れ、お昼休みまで引き続き、作業を行いました。
対象の公園で行われてきたイベントについて、その内容、実施年月日と時間、主催者等を項目立てて記述し、写真も挿入しました。この写真の挿入、没入感があるもので異様に楽しかったです。文章だけの紙が徐々にカラフルになっていきます。
担当の方に、何時までに終わらせればよいか事前に聞いていたので、スムーズにキーボードを打ち、集中して取り組むことができました!12時の時点で、A4用紙3枚分くらいの文章ができました。

午後は、まずは対象の公園が整備される土地が、「もともとどんな場所だったのか」、「いつ頃に建設されたのか」、「どんな経緯で公園ができたのか」を項目立ててオープンデータを参考に、文章化する作業を担当しました。また、近隣の駅前商店街の歴史を、昔の写真と現在の写真を交えながら、その簡単な説明を300字程度でまとめました。
夕方からは、公園の口コミをまとめる作業をしました。Googleマップからネットの意見をひろい、テーマごとに分類してまとめました。また、そのまちの市議会議員の「公園についての意見」をホームページから探し出し、今の公園の課題点はどんなところか明確にしました。17時までには探し出せるだけの意見を収集し終え、まとめあげることができました。

■2024/2/15
今日は、まずは前日に作業した分の訂正作業を行い、昨日までに作成した資料をプリントアウトし、文章に朱筆を入れて整える作業をしました。
次に、(昨日にも引き続き)対象の公園と近隣の地域住民の交流拠点となるMという複合施設に人が集い、にぎわいが生まれる背景として考えられることをパワーポイントにまとめました。12時までに終わらせるという目標付きで!目標が与えられると一直線に作業に取り掛かりたくなるのですが、いったん冷静になって、市民の声や公園の利用状況から4個ほど仮説を立てた上で作業することにしました。また、仮説を裏付けるような根拠も探し出し、文章化しました。できあがった資料ワードへ、要約した部分はパワーポイントに簡潔に記しました。

お昼休憩を経て、午後からは、所在地域の5年分の人口推移、施設利用者数、最寄り駅とその近辺の路線駅の乗降客数を調べ上げることになりました。施設に関するデータはすぐに見つかったものの、駅のデータがなかなか見つからず、苦戦しました。最も時間を取られたことが、エクセルの操作方法がわからないというもので、グラフが思うように完成せず、何度も担当の方へ質問を繰り返してしまいました。アナログ人間のつらさを再び実感しました…!

作業をしながら、東京のまちは花の都と呼ばれるように、公園に人が集う賑やかな場所なのだと思いました。公園には必ず誰かがいて、かなりの頻度でイベントが開催されています。芝生が生えなくなり、地域の問題として浮上しているほど賑やかで…ビール祭りでは沿線にあるクラフトビール醸造所が集結、それを楽しむため、電車に乗って数万人も集う。アニメの聖地としてファン等が訪れ、時折声優とのトークイベントも開かれる。お盆には盆踊りが行われ、屋台がぎっしり立ち並び、ワークショップや子どもたちの演劇も行われる。この公園のようなにぎやかな場所を、衰退する地域にもう一度よみがえらせたい!気づいたらそんな思いが強くなっていました。

■2024/2/16
今日は、山形県のとある保育園の図面を書くことがメインの作業になりました。それが、わからないことだらけでもう大変!担当者の方の丁寧なご指導のおかげで、牛の歩みでソフトの使い方を勉強しました。
四苦八苦しながら図面の中の面積を求める作業を行いました。このソフト、基本的な使い方は、お絵描きツールやモデリングツールと同じように感じますが、使い方が多様で覚えるのに時間がかかりました…すぐには使いこなすことができず、作業は午後まで伸びることになりました。

午後からは、午前中に終わりきらなかった面積を求める作業を継続しました。途中、何度もフリーズしてしまったり、保存していない内容が消えてしまったりという重大アクシデントが…!以降こまめに保存し、また、求めたデータは紙にメモをする大切さも学びました。
面積を求めた後は、図面の中に側溝と集水桝を描き、作成した側溝の長さを求める作業を行いました。
かなり目の前の仕事に集中したこともあり、背中は曲がり、顔はパソコンの画面にくっつきそうなほどでした。そのため、仕事終わりはひどい頭痛に襲われていました…。

■2024/2/17
今日の休日は、岩泉町内の某小学校分校跡をたずねました。高度経済成長期の人口流出で周辺集落が過疎化し、廃校になった学校です。駅逓所とほぼ同時期に建てられたとはいえ、歴史的な価値はやはり地域や人によって異なります。
私は、この学校が今どんな役目を担って残存しているのか調べたくなりました。役場の人に電話して聞いてみたところ、町の管理から外れた後、集落の管理になっていたそうです。しかし、現在ではその集落も衰退し、ただ残されているだけの状態とのことです。
このような岩手の隠れスポットは探せばあると思います。おそらく、それは決して日の目をあびるような存在ではありませんが、このような隠れスポットをうまく地域の資源として活用する動きがあれば、もっと住む町を面白くできるのではと思っています。

■2024/2/18
大学のある弘前に行っていました。
花輪線活性化協議会に関するニュースを岩手日報で見ていたので、大学からの帰り道、花輪線を利用しました。弘前〜大館間は、奥羽本線で680円+大館〜盛岡間は、花輪線で3,200円ほど、5時間ほどの長旅となりました!
最初こそ、通学客で賑わっていたものの、鹿角・花輪あたりから客数が減少、安比高原あたりは私しか乗っておりませんでした。客数が少ないことが気になり、車掌さんに聞いてみたところ、車掌側としては利用者が少ないところは本数を減らしたいというのが本音だそうです。赤字なのはご存知の通り、それでも走らせるのはなぜかといえば、地域の足として求める声があるから、廃線にも減便にもできないのだといいます。
財政的に厳しい地方自治体と、ローカル線の存廃問題は、車社会下の今ではとても深刻のようです。

■2024/2/19
社長から指示を受け、前もって作られていたパワーポイントの資料の上に記号を当てはめたり、日付を入れたりするという作業をしました。説明を受けましたが、困ったことに何を意味するのか分からないという事態が発生。この時点でミスが起こりそうな予感がしていました。
自分なりの理解の中で、疑問を浮かべながらも作業を進め、なんとか表を作り終えてみました。しかし、訂正箇所は数多く…わからないことはしっかり聞いて、理解したうえで作業に移ることの大切さを痛感した出来事でした。

■2024/2/20
今日は、新しいワーホリ生や、アルバイトの方が合流しました。
一応先輩ということになるので、お茶の入れ方を教えてあげました!新しく来た方々と私で、役割分担をすることを提案し、いままで担当してきた電話担当を、ワーホリ生の方にお任せしました。「電話対応のやり方は私が対応するのを見て、マニュアルを読んで覚えるといいよ」と教え、初日は私が電話を担当しました。はじめて働き始めた時を少し思い出しました。今はあの時のような震え声の電話対応はなくなっており、マニュアルも見ずに対応できるようになっていました。後輩ができて、自分の成長を初めて実感しました。

今日は、以前より引き続き、公園整備計画の文章化が主な作業でした。途中、打ち合わせにも参加しましたが、どこの話をしているのか理解が追いつかず、目を白黒させたこともありましたが、くり返し聞くことによって解決しました。

お昼休憩を経て、午前中の続きに取り掛かりました、対象の公園とMという施設は最寄駅からも近く交通便益が高いこと、インターネット上で関係主体が告知することで、イベント集客効果が高い状態であることを、この公園の特徴として指摘したり、関連図の整理、公園の機能を書いた図をパワーポイントに記入したりしました。さらに、このMという施設が求められる理由についての項目を、論理的な構成を意識しながら整えました。
今日は、全体を通して早く仕事をすることができたと思います。Kさんに何度も質問をすることがありましたが、これによって自分のわからない部分がはっきりし、やることが明確になりました。書く方向が明確になり、悩む時間を取ることなく、早く作業を終えることができました。

■2024/2/21
今日は、公園に関わる計画書の修正作業を1日中行うことになりました。
東京事務所の方から、前日にメールをいただき、加筆、修正箇所を指摘してもらいました。大幅訂正が求められたページもあり、そのような箇所は、白紙状態から書き換えなければなりませんでした。
今回は、指示書を適宜見ながら書けるほか、Kさんから丁寧なアドバイスをしてくださり、大変助かりました。
指示書を見て感じた違和感や、もともとの記述内容についての違和感は、すぐにKさんに確認しました。独断で突っ走ってとひどい目に合うことを過去の経験から学んだので、この単純作業を繰り返し、作業者同士、双方のわからないところを明確化していくことができました。

■2024/2/22
今日は、例によってMという施設関連の計画書の仕上げ作業に取り掛かりました。
また、今日からは電話の対応を、ワーホリ生の方に引き継ぎました。

ワークショップについての記述をしてほしいというお願いもあり、持ち合わせの本と貸していただいたまちづくりの本を使って、文章作りをしました。ところが、字数の調整がうまくいかず、ぎちぎちな文章が完成してしまいました。社長やKさんに見せたところ、「文字数が多いが、どこを削ればよいかわからないから考えさせて」と時間のロスを起こしてしまいました。
その間、Mという施設のほか、昔の最寄駅の様子や商店街、昔の建物の写真を、施設の公式ホームページのアーカイブ閲覧サイトから引用、スライドに掲載しました。この地域の昔の写真を見ると、高度経済成長期の前は自然豊かな場所だったことがわかりました。田んぼがあり、川があり、こどもたちはそこで虫取りをして、楽しそうな様子です。何も昔が良かったというわけではないのですが、人々の生活が変われば、環境も変わるのだなと思いました。

■2024/2/26
今日の午前中は、新たにS市の公園設備の現状についてエクセルに入力しました。
前回の調査と比較して、どれほどの経年劣化が見られるか、前回の調査から新たに追加された設備はあるかなど、変化を記していきました。最新調査を記録した資料を参考にする際、前回の調査の資料と比べて簡略化されており、項目が揃えられていないものがありました。担当の方とこまめに確認を取り、考えの相互共有を図りました。

午前中の仕事が終わり、エクセルの作業から開放されると思っていたところ、追加の資料が2倍の分量で届きました。午前中と全く同じ繰り返しの作業が3時間続き、仕事が終わるころには、集中力が完全に燃え尽きていました。

16時から職場のみなさんが懇親会を開いてくださいました。お菓子やジュースを飲み食いしながら、隣の席の方とお話しししました。例えば、消防のことや交通の話などです。地域活動について参加してみないかと誘われ、二つ返事で参加が決まり、20時からの盛岡松園地域の住民意見交換会にも参加しました。

■2024/2/27
午前中は、ワーホリ生の作業の手伝いをすることになりました。
具体的には、東日本大震災後に新しく建てられた建造物(施設)をリストアップし、URLの記録、写真の保存を行うというものです。そ
の後は、また別の地域の計画書検討委員会の議事録の作成をすることになりました。

午後からは、コミュニティスケープさんが維持管理する盛岡市の保護庭園「一ノ倉邸」の見学に行きました。
建物の内部に入り、様々な説明を受けました。一ノ倉邸は、いろいろな活用の仕方があるようで、例えば、囲炉裏を囲んで忘年会をやったり、ダンスクラブを招いたりと様々お楽しみのご様子。建物も、きっとにぎやかになって喜んでいることでしょう!明治40年代に建てられた非常に貴重な建造物で、残っていることに価値があると社長は言います。なるほど、よく見てみると一般的な東北地方の民家とは、形も違うし規模も違う。おまけに庭園まで付いている!
また、現在室内ではひな祭りの展示をしているようで、様々な時代の雛人形や絵画が飾られていました。

帰ってきた後は、午前に続いて録音された内容をワードに打ち込みました。今日は、昨日と同じように長時間かけて一つの仕事をこなす作業でしたが、興味関心に近いこともあってか、最後まで集中して議事録作成に取り掛かることができました。

■2024/2/28
今日の午前中は、北海道にある公園整備のプロジェクトで行われたワークショップの資料を整理し、パワーポイントに図式化する作業を行いました。与えられた資料は、大きな模造紙に対象の公園の整備後の姿が印刷されています。これに、メモや意見が書かれた付箋がたくさん貼られており、これを集約してパワーポイントにまとめ上げました。

お昼は、もう一人のワーホリ生、外国籍のアルバイトの方、金沢からきたアルバイトの方を連れて、近くの定食屋へ向かい、そこでそれぞれと文化交流を行いました。私は話すのが苦手なので、聞き手に徹していましたが…。

午後からは、ワークショップの成果をワードにまとめる作業を行いました。具体的には、まず、ワークショップの目的など概要について記し、続いてワークショップで得られた意見を列挙します。そして、テーマ化した意見をおおまかにまとめたものを指摘します。その上で、3年間で住民らと協働して実施できる取り組みを、上記テーマで項目立ててまとめるという作業でした。

■2024/2/29
今日は、昨日の続きの作業を行いました。
担当の方に、プリントアウトした議事録を提出して、主筆を入れていただきました!細かい修正をするように伝えられ、参考に渡された前回の議事録を眺めながら作業をしました。

その後は、このプロジェクトに関わる約130頁の計画書全部を推敲する作業を行いました。具体的には、年度を整えること、日本語がおかしい文章を直すか赤字でマークすることです。54,000字ほどの文字数で骨の折れそうなものですが、自分自身の興味関心の対象でもあったので、心の中で歓喜しながらじっくり読み込んでおりました。
当初、紙媒体の文章に赤ペンを入れてから、ワードファイルの文章を推敲していましたが、そのままパソコン上で作業することに。プリントアウトした紙上の文字を見るのと、パソコン上の文字を見るのとでは認識が違うから、紙で見たほうが良いと大学の先生に言われていたのですがね…時間の制約上不安だったので、そのまま直すことにしました。

続いて、このプロジェクトにまつわるO駅が廃駅になってから、交通網はどうなったのかという委員会の指摘を受け、現在のO地域の道路事情を地図上に整理しました。地図の上にワードのお絵描き機能を使って道を書いていきます。駅や公園予定地、道の駅を◯で印をつけ、四苦八苦しているところで、1日の仕事が終了しました。

■2024/3/1
今日の午前中は、昨日に続いてページ数の多いワードの中に地図を書くという作業を行いました。
地図作りが終わると、今度は補足文章の挿入作業に入りました。私が担当していた地図は、1989年以降、とある路線が廃止されたあとの交通事情を説明するものです。その時期から何がこの地域で起きたのかを短く記すもの、目玉となる出来事の紹介文を書き上げるものの2つの作業がありました。文章化は20分もかからず終わったのですが、その後、ワードの書式を整えるのには大変苦戦し、骨が折れるほどでした。
作業を終えて帰宅の時間となり、今日で最終勤務日となるワーホリ生と、金沢から来たアルバイト生にはなむけの言葉を述べて、仕事場をあとにしました。

■2024/3/5
朝からは、先週も関わっていたO地域へ通じるルートの作成を行いました。CADというツールを使い、地図上にO地域へ通じる主要な道路とその名称、交差点など、ルートを辿るうえで迷いやすい場所をマークする内容です。これは、O地域までの案内標識を道路上に設けるためのものであり、ほか近隣のまちへ伸びています。2度ほどプリントアウトして、赤ペンを入れてもらい、色を加えたり、文字の大きさを拡大したりしました。

午後から、Tさんの指示でエクセルのデータを入力、データの修正をする作業を行いました。各公園設備の耐久年数を逆算し、更新、補修、塗装に必要な年度をマークするというものです。単調な作業ではありましたが、集中力を持続させ、17時までに120ページ分の仕事をこなしました!

コミュニティスケープさんで働き始めて1か月、私は電話対応に緊張せずに出られ、さらに周囲のみなさんとも打ち解けてきたような気がします。心なしか、社員の方の考え方も見えてきたような気がします。

■2024/3/6
今日の作業はエクセルにデータを打ち込むというものでした。200ページ分のエクセルに、ユーザー定義して作業内容を打ち込むというもので、西暦と年号を照らし合わせて、補修や塗装をする年を令和6年から令和16年にかけてマークしました。これを17時まで延々と続けました。
ここで、私なりの集中力を持続させる方法を発見しました。
まず一つ目、トイレに行くことです。その気がなくても席を立ってリフレッシュすれば長時間座ることによるおしりの痛みも消えます。
次に二つ目、甘いお菓子を食べることです。糖分が入れば元気になります。
最後に三つ目、コーヒーを飲むことです。コーヒーは特効薬のようなもので徹夜するときも必需品です。コーヒーがあればどんな苦行も乗り越えられます。
至極当たり前のことですが、今後この習慣を継続するとともに、新しい集中力持続方法を発見できるよう努力したいです。

■2024/3/7
午前中は、先日から着手していたS町の公園整備事業について、予算提案の文章を作る仕事を行いました。社長のアドバイスのもと、計画書として望ましい文言を選んで記しました。
文章化したものにグラフを加えましたが、最も時間がかかったのは、エクセルの軸の書式設定や、グラフの要素設定をいじるところでした。もうコミュニティスケープさんで働くのもあと1日なのに、この期に及んで些細なところで躓いて時間を取られていました。後ろの席のAさんに聞くことにしました。
文章に将来予想のグラフを追加し、完成した資料とPDF化したエクセルのデータを共有フォルダーに入れました。PDF化がわからなかったので、後ろのFさんにお尋ねしました。やはりしっかり教えてくださる方がいるのは非常にありがたいです。

午後からはS地域にある公園整備事業に関わることになりました。ここでは、CADを使って排水溝や集水桝などの位置を線にして記し、長さ等情報を記載するという作業を行いました。S村の件で事前に触れていたこともあり、なんとか描き込むことができました。雨水設備、汚水設備2つのレイヤーをこなして、17時を迎えました。

■2024/3/8
今日は最終勤務日です。
1か月お世話になったコミュニティスケープさんともこれでお別れと思うと、寂しい気持ちがあります。しかし、感傷的になって変なミスをしたら、きまりが悪いです。午前中から抜け目なく、仕事をやりぬきます!

午前中は、CADを使った図面作成を行いました。
東京都内の公園整備で、集水桝の個数や排水溝などの長さを求め、記入していきます。また、表中に排水溝などの設備の総数、全部の長さを記しました。オートセーブと手動保存を5分に1回はしているので、CADを使った初日のような、全部のデータが消えるなんて不具合は起こしません!
午後からは撤去予定の設備の図面、撤去段階などをエクセルに記していきました。これを十数ページ分こなしました。一つ一つに計算式が入っていたり、数値も統一されていないものがあったり、最初から打ち直さなければならなかったり、もう大変!壁面や水飲み場、ブランコやジャングルジムなどのページを完成させました。

今日はいつもより業務が20分程早く終わったので、事務手続きを行い、またお世話になったみなさんへご挨拶をしました。
短い間だったけれど、お世話になったということなどを、緊張して回らない頭で述べさせていただきました。お土産として青森県弘前市のやっこいサブレ(りんごキャラメルとラ・フランス)を配りました。やっこいサブレは津軽の方々がこぞって勧める一品です。やっこいサブレで心もやっこく、どうか張りつめずご自愛ください…!

コミュニティスケープさんで働いて1か月、気が付けば自分の人生の中で成し遂げたいことが明確になったような気がします。
それは、新しい事業を通して、地域に賑わいの創出、地域住民が誇りを持てる将来につながる新しい運動などなど…具体的な計画は秘密にしておきます。私はここで学んだことをばねにして、大学院の研究から、一生涯にわたるライフワークまでひたむきに頑張ります!

休日の活動 ~ 地元・北上の消防団活動での記録 ~

■2024/3/3
午前8時、岩手県央消防司令部からメールが届きました。北上市本通りの住宅街で火災を探知したようです。所属する部の班長が出動する旨の通知を受け、半てんと長靴、帽子を被り、現場まで駆けつけました。
準備から到着までに要した時間は4分、すでに消防組合の人が到着していましたが、自分の所属する部のポンプ車はいません。一番乗りしてしまったようです。動揺する住民の方に、「今、現場の人が確認しているから大丈夫」と伝え、大通りに通ずる路地だったので、自発的に交通整理を行いました。

到着から1分ほどで消防団長、第1分団長が軽トラで到着しました。その頃、現場確認は第1分団長に任せ、交通整理と到着した消防団員に現場の状況を伝え、間もなく、私が所属する第2分団第2部のポンプ車が到着しました。すると、「鍋を焦がしただけ」と、第1分団長から報告を受け、その旨をポンプ車乗務の班長と第2分団長に伝えました。
次に到着する消防団員や第1分団第1部のポンプ車、消防組合の水槽車の運転士らに、火災ではないことを伝え、彼らの帰路を見送りました。その後、岩手県警の人が来たので、現場に案内し、住民への直接的な聞き取り調査に協力しました。

~ ワーホリ参加者との交流会に参加しました ! ~

ワーホリ参加者との交流会に参加しました!
福田パンを買ったり、岩手銀行赤レンガ館やもりおか啄木・賢治の青春館を訪問してスタンプラリーをしたり、街歩きをしたり…!岩手県盛岡市は”街だなぁ”と思ってしまうほど、魅力がたくさんありました。
まず、近代期の建築物がいまも残っており、まちのシンボルとして機能していることです。そして、おいしい飲食店やお菓子屋さんの多いこと…!なるほど、ニューヨークタイムズに「2023年に行くべき52カ所」に選出されたことを売り出しているのも納得です。

また、まち歩きガイドの方がとても地域に関心のある方で、おおげさかもしれませんが、有名店を知り尽くしていると言ってよいほどでした。実際に見聞きしたことを通して、盛岡市の「今」を知ることができたと思います!参加者との対話も含め、非常に充実した1日を過ごすことができました。
ちなみに偶然なのかわかりませんが、道端にいる猫やハトは近づいても逃げませんでした!人馴れしているのでしょう。

お問合せ

いわてふるさとワーキングホリデー事務局・
盛岡市ふるさとワーキングホリデー事務局

〒020-0024
岩手県盛岡市菜園1-12-18
盛岡菜園センタービル5階 ジョブカフェいわて内

電話でお問合せ平日10時〜18時

019-621-1171

ACCESS

〒020-0024
岩手県盛岡市菜園1-12-18 盛岡菜園センタービル5階

※無料駐車場・指定駐車場はございません。
公共交通機関をご利用いただくか、お車でお越しの際は、お近くの有料駐車場をご利用ください。

[バス]
・「映画館通り」徒歩1分
・「菜園川徳前」徒歩2分

※盛岡駅からのアクセスには「盛岡都心循環バス でんでんむし 左回り」の「菜園川徳前」が便利です

[徒歩] 盛岡駅より15分

[タクシー] 盛岡駅より5分

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  • 写真:ビル正面
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