ワーホリ!いわて|ワーク&ステイ PROGRAM

実施レポート

[2020夏]有限会社猿子園芸

萌々子さん

土を触るたびに、心が耕されて豊かになったワーホリでした

萌々子さん

萌々子さん

滞在期間 2020/9/24~2020/10/9

自分のお花屋さんを作りたい、という目標があった私は、お花の生産の現場を肌で感じたい、どんな人たちがどんな風にお花を作って、私たちの手元に届けてくれているのか知りたい!その気持ちで初めての東北に降り立ちました。

受け入れ先の猿子園芸では、初日からまるで前から一緒に働いていたかの様に私を迎え入れてくださり、私がこれから作りたい花屋の話、社長のこれまでの人生のお話、そんな話を毎日の様に話したり聞いたりできたことが何よりも心が豊かになる時間でした。
体力がいくらあっても足りないような作業を高速でこなしつつ、業務後は家事に育児にと本当にパワフルなパートのおばちゃんたちには本当にお世話になり、たくさん可愛がってもらいました。

そして猿子園芸で時間を過ごす中で、この地で暮らす人々の人柄や日常を垣間見ることができました。その中でとても印象的だったのはここで生きる人々の時間の流れ方です。物質的な豊かさを超えた人のあり方をここにいる人たちは知っていて、つながり合いながら生きている。都会とはまるで違う、自分が育った地とも違う、こんなあり方がここに存在するということを自分の肌で感じられたことがとても価値あるものに思えて仕方がありません。

農業という切り口から世界を旅して回った社長の祐太さんの視点から今作り出される地域コミュニティーと生産の現場。
「人もふかふかのベッドで寝たいでしょ?だからユリもふかふかの土で育ちたいと思う」と言いながらふかふかに耕した土にユリの球根植えの作業をする猿子園芸のおばちゃんたち。
この人たちに大事に育てられたユリは本当に柔和で優しく見えました。

猿子園芸で時間を過ごす中で見えてきたのは、ユリという植物を育てるのに、ユリ本体だけを見ていないということでした。天候や温度、土や周りに育つ雑草から肥料や土の状態を知るユリという植物の生命と、人の知識や知恵が重なりバランスを取り合い成り立つものです。
そうしてこの仕事が人と植物の言葉では無い会話から生まれるものだと知ったときに、その関係が本当に美しく見えるようになりました。
そしてそれを流通させる、人の手元に届けるのに、農家だけでなく、現地の農協や市場の方たちが密に連携しながら、日本中、世界中まで視野を広げ、この雫石という場所で自分の役割を全うしています。その彼らの生業や姿勢が本当に本当に格好良く見えます。ここで得た感覚は私にいつも新しい気づきを与えてくれました。

この経験からの学びや気づきを自分の人生のこれからにつなげていくこと、そしてもらったこの恩や縁を繋いでいくこと、それが一番の還元になることもここで学んだことです。花含めて私たちを支える全てのものをこうして作ってくれた人がいること、ここまで届けてくれた人がいること、その人たちの生活や思想が生み出す”もの”に脈々と流れていること。ずっと忘れたくないです。

2020/09/28

学びが多い初日に感動

初日ということで、一緒に働くパートの皆さんや社長家族に挨拶しながら、自分ができること生かせることを自由にやって大丈夫!という猿子園芸のスタンスの元、オープンで和気藹々とした雰囲気で受け入れてくださったことに、もうずっと前からここにいるような気分で1日を終えました。
風がよく吹く晴れた日に秋の収穫祭イベントに出店し、私は売り子として参加しました。昼食では、猿子社長のこれまでの人生の話や私が今後挑戦したいことの話、植物についてお互いの目線、自分自身について、肩書きや立場、今日初めて会ったばかりという線を超えて、というかまるでそんなものがなかったかのようにお話をして楽しみました。こちらの皆さんの懐の深さ、暖かさ、優しさを感じるばかりでした。花の生産についても学びが多く初日にもう心がいっぱいで、ここにきてよかったと思うことばかりでした。

2020/09/29

ハードな中でも感じる自然の愛おしさ

今日は体力的にハードスケジュールでした。光を浴びながら汗を流し、土まみれになりながら働きました。生産と呼ばれる仕事のなかに集約された、たくさんの細やかな手仕事、人の思いや、コミュニティのあり方に触れて、とても学びが多い充実したものになりました。自然の成すものと人の成すもの、両者が一定の距離感を保ちながら織りなすもののあり方を見た気がして、そうして作られるものはこんなに愛おしいんだと感じています。

2020/09/30

缶コーヒーがより美味しく感じた理由は・・・

直売所、スーパーなどの売り場に商品補充に向かいました。
三店舗ほど回り、花が手元に届くまでの裏側を見せてもらいました。物々交換の文化が根付いているこの付近では、お金よりも思いを上乗せした関係性がベースにあった上でのやりとりをする、という話を猿子社長からその道中伺っていました。その後、直売所で商品補充をしていると、お花を買いにきた女性から「欲しい花が売り場にない」と相談を受けました。彼女が探していた花が、猿子社長の車にたまたま乗っていたので、猿子さんがおまけ数本付きでプレゼントしたところ、おばさまが私たちにその場で缶コーヒーを振る舞ってくださり、目の前で起きた出来事が象徴的にこの土地柄を表している気がして、その缶コーヒーはとても美味しかったです。便利さと技術を求め加速した先には起きることがなくなるであろうその一瞬に、自分の心が温かくなるのを感じました。

2020/10/03

自分のできることを還元する

今日も収穫祭、ぴょんぴょん舎での販売でした!
休日ということもあり、早いペースでお花が無くなっていきました。前日に作って仕込んでおいたポップをラミネート加工して飾り、お店の見栄えも整えました。自分ができることで少しでも還元していけるやりとりができることを嬉しく思います。ここで知り合えた人たちと時間を過ごせることがとてもうれしく思います。

2020/10/04

【休日】みんなで「社員旅行」!

朝は旅館から出てすぐの道路が歩行者天国になり、月に一度開催される「軽トラ市」に運よく参加することができました。地元のお祭りのようなフリーマーケットのような催しですが、みんな軽トラで出し物をしていることが特徴です。たくさんの人が集まり、見応えがあり、地域の至る所でこういった催しがあるのはとても愛おしく素敵な地域性だとひしひしと感じます。
その後、猿子社長一家と社員旅行のようなテンションで、国際ダリア園へ向けて出発しました。プランはおばちゃんたちが前日に考えてくれて、家族旅行に来たような気分でのんびり遊びました。
ダリア園では想像を超えるダリアの種類と大きさにびっくりしながら、花の可能性と新しさと美しさを追求する人間の作り出したお花たちを見て回りました。とても有名なダリアの品種、「黒蝶」もここの方が作り出したそう!
私のためにプランを考えてくれたり、貴重な休みを一緒に過ごしてくれたりと、本当に毎日毎日感謝しています。

2020/10/05

おばちゃんたちの温かさがユリの魅力を育む

花農家さん同士の情報交換、勉強会に参加しました。今回は菊の育て方についての勉強会でした。農協の人たち、農家の人たちが花の育て方、育てる量を打ち合わせしていて、この地域の農家のコミュニティー、関係性などを見せていただきました。各農家ごとに育てる花の種類も性格も好みも全然違って、その違いがとても面白かったです。その中で猿子園芸で働かせてもらっていると、一緒にいて垣間見えるおばちゃんたちの温かさ優しさの中で育ったユリは、きっとそのまま優しく柔和なユリになるんだろうなと思います。今日は2ハウス分のユリの球根植えをしました。前より体力がついてきていることを感じて嬉しく思います。

2020/10/07

花を育て、届ける人に思いを馳せる

今日は、朝から農協の方に迎えに来ていただいて市場を見学させていただきました。お話の中で、農協と市場、生産者と農協の関係性の中で花が売買される仕組みについて、生産者視点だけでなく、農協という観点から見た物語を聞かせてもらい、とても興味深く、全体像としての花の生産消費のあり方が垣間見え、市場、農協、生産者、ここで関わり合い作用し合う人たちの仕事への姿勢がとても格好よくキラキラして見えました。私の見えないところでこんな人たちが花を触り、価値を見出し、全国に届け、生産と消費のバランスを調整しながら、手元に来ている。その営みがこんなに深く、長い歴史と人の思いが込められているんだと、本当に知ることができてよかったと感謝の気持ちでいっぱいでした。そしてすべてここの皆さんのご好意のもと、こうしてたくさんの人と携われる機会を本当に尊く思います。

2020/10/08

綺麗な夕焼けはご褒美のよう

仕事の手順が分かってきて、農業を取り巻く仕事の種類や求められるものの多さ、大変さが身にしみます。おばちゃんたちは毎日これに加えて子育てに家庭の仕事もしていると思うと脱帽です。今日も1日くたくたになるまで土まみれになって働いた後の、とても綺麗な夕焼け。邪魔するものが何もなく目の前一面の夕焼けは今日一日頑張ったご褒美のようでした。

2020/10/09

出会えたすべてに感謝する最終日になりました

最終日はみんなで力を合わせて最後の片付けでした。家族みんなと仲良くなって、たくさん美味しいものをお裾分けしてもらって、おばちゃんたちとのほほんとおやつを食べて、自分の生き方を話して、猿子社長の生き方のお話を聞いて、知らない人でもすぐに友達みたいになってしまう近所のおじちゃんおばちゃんとお話しして、土まみれになって汗を流して、旅館に帰ればすぐに眠って。直感だけでここに来たいと思って飛び込みましたが、私が望んでいた生活や人のあり方のヒントがここにあった気がします。いつでも家族みたいに私を受け入れてくれた猿子家はじめとした猿子園芸の方々、そしてこの雫石の風土、コミュニティー、豊かな自然と、目に見えないものを大切にする意識が根付くこの場所だからこそ優しく流れる時間を自分の肌で感じることができたこと、とても恵まれてたくさんのものに愛されていた時間だった気がします。ここに来て感謝を感じない日は一度もありませんでした。土を触る毎に自分の心が耕されて豊かになった気がします。
ここで出会えたすべてのものに心からいっぱいに感謝します。この気持ちをつなげていける生き方を選択していきたいです。

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