ワーホリ!いわて|ワーク&ステイ PROGRAM

実施レポート

[2020秋]株式会社八幡平スマートファーム

H.Tさん

体験することで、よりスマート農業の可能性を感じた3週間になりました

H.Tさん

H.Tさん

滞在期間 2020/11/8~2020/12/1

僕がふるさとワーキングホリデーに参加しようと思ったきっかけは、コロナウイルスの影響で大学の授業が全てオンラインになり、大学の周辺地域に住み続ける必要がなくなったことです。せっかくの機会なので今までに自分が体験したことがない新しいことに取り組み、自分の視野を広げたいと思ってふるさとワーキングホリデーに参加したいと思いました。ワーキングホリデーのポータルサイトで情報収集をする中で、今回お世話になった八幡平スマートファームの「スマート農業」というワードに強く引き付けられました。もともと僕は少子高齢化問題に関心があり、今後はますます地方でも機械やIoT技術を使わなければ産業や社会が維持が難しくなると感じていたため、ぜひそれを活用している現場を目の当たりにしたいと思い、今回のワーキングホリデーに申し込みました。

本来バジルは温帯地域でないと生育することができず、寒冷な東北での栽培は適していません。しかし、八幡平スマートファームでは地元の地熱発電を活用した温水を使ってハウス内を常に一定の暖かさに維持し、IoT技術を使ってセンサーが感知する形で湿度や室温を常に調整することで、冬でもバジルを栽培することに成功しています。バジルは1年中需要があり、コロナウイルスの影響も受けていないようです。

僕自身が当初想定していたスマート農業は、これまで人が行っていた作業をIoT技術による管理やロボットが代わりに担い、なり手が減少する中でも農業を維持していくことに貢献するというものでした。対して実際に八幡平スマートファームが取り組んでいることは、温水を使った農業という八幡平市の特色とIoT技術を組み合わせ、長年耕作が放棄されていた農地での農業を復活させるというものでした。八幡平スマートファームを設立した社長は、日本全体で岩手県ほどの面積となっている耕作放棄地を何とかしたいという思いを持った方だそうです。社長の思いと、使われなくなった市内の温水ハウスをもう一度活用したいという八幡平市の市長の思いが結びついて、市と提携する形で八幡平スマートファームが設立されました。雇用を創出し、新たな付加価値のついた商品を栽培することを通じて地域経済に貢献するという部分は、今後の人口減少下の地方社会を考えるうえで非常に重要な取り組みだと感じました。

今回のふるさとワーキングホリデーに参加したことで、自分自身のスマート農業やデジタル技術に関する見方が大きく変わったように思います。デジタル技術は決して魔法のようなものではなくて、その技術を十二分に発揮させるためには現場での地道な試行錯誤が必要であることを感じました。しかしそれでも、雪国でバジルを栽培するという一昔前では考えられないことを可能にしているという点に、IoT技術をはじめとするデジタル技術の大きな可能性を感じました。このような認識を持つことができたのは、自分自身が技術を実際に利用している現場で働いている方と一緒になってバジルの収穫などを体験したからにほかなりません。ぜひ今回のワーホリでの体験を今後の人生に生かしていきたいと思います。

話は変わりますが、実は僕はこのワーホリに参加するまでは八幡平市という地名を一度も聞いたことがありませんでした。しかしながら、このワーホリに参加することで、いつか必ずまたここに戻ってきたいと思うほどに八幡平市に愛着を持つようになりました。実際にそこに住まなくても、今まで自分とは全く縁もゆかりもなかった地域と活動が終わった後も接点を持ち続けるようになるという点が、ワーホリの大きな魅力だと思いました。

今回のワーキングホリデーは本当にたくさんの方に支えられて体験することができました。ファームの従業員の皆様や八幡平市役所の職員の方、アクティビティで色んなお話をしてくださった美術館や自治体職員の方々には深く感謝しています。本当にありがとうございました。

2020/11/12

バジルの構造を知ることが大事

朝は最低気温がマイナス5度という予報であり、極寒を覚悟しましたが、日中は雲一つない青空で全く風も吹いておらず、会社の事務所までの道中は澄んだ空気の中で八幡平の自然豊かな景色を楽しみながら歩きました。
午前中は企業の方が、「企業の概要」「バジル栽培が開始されるまでの成り立ち」などを教えてくださいました。
午後からはさっそくバジルの収穫作業を行いました。ハウスの中は地熱の力だけで25度程度になるように設定されており冬とは思えないほど暖かかったです。バジルは土もない柱状の栽培装置で等間隔に生育されていました。実は僕はバジルをほとんど食べたことがなく、味も全く分からない状態でワーホリに参加したのですが、青々とした葉っぱはフレッシュな香りを放ちとてもおいしそうでした。
収穫ではどの部分が切ってはだめで、どの部分が切っても良いのかを見分けることがかなり難しかったです。しかし、だんだんとバジルの茎がどのように伸びているのかという構造が分かるようになり、この部分で良いかなという見当をつけることができました。まだまだ一日目なので慣れていなかったと思うので、日を重ねるごとに切るべき場所を自力で判断できるようにしていきたいです。

2020/11/13

【休日】平泉で金色堂と紅葉のライトアップを堪能

今日は休日だったので、平泉の中尊寺に行ってきました。平泉は滞在したホテルの最寄り駅である大更駅から電車を乗り継いで2時間半ほどの場所にあります。かなりの長距離移動でしたが、それくらい時間をかけて行く価値があるほどの絶景でした。
有名な金色堂は、風雨にさらされないように外部をより大きなお堂で守られていました。いざ入ってみると本当にきらびやかで、ここを拠点に日本が黄金の国ジパングと呼ばれるようになったという説も納得の荘厳さでした。また、歴代奥州藤原氏当主4名のミイラが今現在も安置されているということにも驚きでした。
さらに、ちょうど僕が行った時期は紅葉が見ごろで、夜になると紅葉のライトアップが行われていました。これもまた非常に幻想的でした。中尊寺にはいつか絶対に行きたいと思っていたので、今回それが果たせたうえに、1年のうちのほんの数週間しか見られない紅葉のライトアップも同時に見ることができたのは本当に幸運であり、大満足です。

2020/11/14

少しずつ収穫の「勘」を身につける

一日中バジルの収穫をしました。
1日目よりさらにどの部分にカットを入れて収穫すればいいのか自分なりの目星がつくようになりました。僕たちが今日収穫したエリアは、最後に収穫してから3週間は経っているところでした。しかし、3週間前に収穫しているとは思えないほど、どのバジルの葉も大きく成長していました。 昼食ではハウス近くの産直で、このハウスで栽培されているバジルを使ったナポリタンを食べました。バジルがちょうどいいアクセントになっていておいしかったです。

2020/11/15

農業の難しさと奥深さを知る

今日は栄養失調の葉を刈り取る作業をしました。ごくたまに黒い点々がついたバジルの葉が発生しますが、これは栄養失調の葉と考えられており、出荷できないうえに健康な葉の養分も奪ってしまうため刈り取ることになっています。室温や湿度が適切な状態になるように管理され、常時養分が根に送られているにも関わらず、病気であったり栄養失調の葉が出てきたりしてしまうというところに、農業の難しさと奥深さを感じました。
作業が終わった後に定植前のバジルの苗を見せてもらいました。今はこんなにも小さいバジルが、いずれは何百枚も葉を生やすようになるというのは少し想像がつかないです。

2020/11/17

【アクティビティ】人や作品をとおして花巻を学ぶ

今日はアクティビティに参加しました。
最初に訪れた「宮沢賢治記念館」では、宮沢賢治に関する様々な資料を展示してあります。ガイドさんの話を聞いていくなかで、宮沢賢治は詩を書いただけでなく、農業の指導者や採掘工場の技師だった経歴など非常に多才な人物であったことが分かりました。また、有名な「雨ニモ負ケズ」は、作品として世間に公表するつもりであった詩ではなく、自分は今生では丈夫ではなかったことから、次はこのように生きたいという来世への願いを込めた詩だったという話は驚きでした。
次に、「マルカンビル大食堂」で昼食をとりました。この食堂は以前、デパートの食堂として運営されていましたが、デパート閉店後も食堂の継続を望む市民の声が多く、クラウドファンディングで復活したという住民に愛されている食堂です。名物は10段と非常に長い280円のソフトクリームです。他のメニューも非常に多彩で、何回でも行きたくなるような食堂でした。
この食堂では、花巻市地域振興部定住推進課の方からお話を伺いました。この方は雪道体験ツアーなどの新しい発想に基づいて花巻市の魅力をアピールしてきた方です。しかし、定住推進課の職員であるのに、こういったツアーの参加者などには移住をするように勧誘しているわけではないという話が印象的でした。まずは花巻市に興味を持ってもらおう、いいところも悪いところも含めてありのままの花巻市をアピールしていこうという姿勢に、様々な新しい試みをしていく一方で地に足のついた堅実な姿勢を感じました。
食堂の下の階にはおもちゃ美術館という子どもたちが遊べる空間がありました。美術館のおもちゃは木で作られた自然な素材のおもちゃがたくさんそろっています。自分も子どものころにこんな風に遊べる場所があったらよかったのになあと思いました(笑)。
最後は「るんびにい美術館」を訪れました。この美術館では、障害のある方の作品を展示し、見る人に生命について考えてもらうことを目標にしている美術館です。様々な生命が「融和」している様子を表した作品を見て、今回のワーホリのように自分とは異なる立場や環境にいる人々ともっと交流していきたいと思うようになりました。

2020/11/19

バジルの定植に初挑戦

今日はバジルの定植を行いました。定植は、ある程度育った苗を柱状の栽培装置に植え付ける作業です。まだ小さい若葉しか生えていない苗は傷つきやすく、葉が切れてしまわないように慎重に苗をピンセットでつまんで栽培装置に挿入しました。 今までの作業では主に収穫を行ってきましたが、今回新たに定植を体験したことで、一つ一つのバジルを育てることがいかに大変で手間のかかることかを痛感しました。「育てたバジルが病気にかかった時は泣きそうになる」と話していた従業員の方の気持ちがとてもよく分かりました。

2020/11/21

バジル収穫の上達を褒められる

今日もバジルの収穫を行いました。1日目の最初にバジルの葉の切り方を教えてくださった方と収穫を行いました。その方に、「綺麗に収穫してくれてる。色んな人に切り方を教わってうまくなったんだね」と言われてとても嬉しくなったのと同時に、自分の切り方が間違っていなかったことに安心しました。

2020/11/26

熟練の技に刺激を受け、スピードアップ!

昨日一緒に収穫を行ったベテランの方は、僕の3倍以上のスピードで収穫を行っており、自分はまだまだなんだなと思わされたこともあり、今日の整枝については、より一層気合いが入ったと思います。
これまで手でちぎっていた葉もハサミを使った方が素早く取り除けるということに気づき、今までよりもスピードを上げることができたと思います。

2020/11/27

【休日】松川温泉で長旅の疲れを癒す

今日は最後の休日だったので、松川温泉に行ってきました。松川温泉は深い山の中に3軒ほどの温泉宿しかなく、まさに秘境という感じでした。バスを降りた瞬間から感じるほど硫黄の臭いが強烈でしたが、それも含めて秘境の温泉を満喫でき(2回に分けて計2時間半くらいは入っていたと思います)、長旅の疲れを癒すことができました。旅館の方は、日帰り客に過ぎない自分の名前も覚えてくださって、わざわざ帰りのバスの到着時間も教えてくれるなど、とても親切でした。
風呂上がりは地元小岩井農園のコーヒー牛乳を飲みました。ほどよい甘さでとてもおいしかったです。

2020/11/28

一面の雪景色に感動したあとは、社長の思いに共感

今日は朝起きると雪が積もっていました。道中徒歩で移動すると靴が濡れてしまいましたが、これまでに見られなかった八幡平の新たな一面を知ることができてよかったです。
また、今日はファームの現場責任者の方に前から気になっていたことを質問する機会を設けていただきました。そのやりとりの中で、このファームの社長の方は、日本全体で岩手県ほどの面積になる耕作放棄地帯を、地域の農業の力と自社のIoTを使って何とかしたいという志を持った方だと知り、その思いに強く共感しました。

2020/11/30

いよいよ最終日

今日でとうとう最終日となってしまいました。振り返ってみるとこの半月は本当にあっという間でした。従業員の方々は本当に優しい方ばかりで、皆さんから自分の将来に向けてエールを送っていただいたのちにハウスを後にしました。 まだまだ岩手でやり足りないことがたくさん残っており(岩手山登頂、遠野物語の聖地巡礼、龍泉洞や奇跡の一本松を見に行く等…)いつかまた必ず岩手に来ようと思っていますが、もしよかったらその際にまたこのハウスにお邪魔することができればと思っています。 最後にお土産としてハウスで育てたバジル等をいただきました。パスタの上に載せたりして美味しくいただこうと思います。

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