
優しさに溢れた大船渡の地で、特別な1年がスタートしました。

M.Tさん
滞在期間 2021/12/25~2022/1/7
年末年始という繁忙期での参加だったこともあり、ワーホリ期間があっという間に過ぎました。仕事内容は主に配膳業務で、食事前の会場のセッティング、料理・飲み物を出すなど、未経験の業務・職種でした。右も左もわからない状態でしたが、みなさんが一から丁寧に教えてくださり、最終日には自分で行動できるようになりました。
今回参加した大船渡温泉は、温泉宿・ホテル総選挙2021の絶景部門で1位に選出されたこともあり、お客様の期待はとても高い状態で、たくさんのお客様がいらっしゃり、とても忙しかったですが、皆さんのサポートのおかげで、順調に業務に取り組むことができました。わたしもたまに旅館に行くことがありますが、食事をするときの気配りや、様々な場面で多くの手間がかけられていることを実感できました。
アクティビティとしては盛岡市内のまち歩きに、休日は釜石市と陸前高田市に行きました。盛岡のまち歩きでは、風情のある岩手銀行赤レンガ館が、周りの建物とは全く違う雰囲気があり、印象に残っています。
陸前高田市は、震災遺構、津波伝承館、奇跡の一本松に足を運び、震災の恐ろしさを肌で感じました。
釜石市では、釜石港湾合同庁舎に設置されているサインで見た津波到達点の高さには驚きました。帰りには三陸鉄道に乗りましたが、1両しかない電車は初めて見ました。内装はとてもおしゃれで、すべてテーブル席になっており、東京では見ない電車でとても印象に残っています。また、業務終わりにスタッフの方に様々なところに連れていっていただき、アクティビティと休日はどれも充実していた気がします。
今回のワーホリを通して、初めての地・岩手県で大船渡市・釜石市・陸前高田市に訪れたり、三陸鉄道等に乗れたことはとても貴重な体験でした。たくさんの人と話すことで、みなさんがなぜ岩手の大船渡で働いているのか、なぜ観光業なのか、そして震災経験についてなど、ワーホリ!いわてに参加したからこそ学べたこと、感じたことがありました。
また、ワーホリの就業期間、約10日間頑張れたのは、美味しいまかないを作ってくれた方、休日に様々なところに連れていってくださった大船渡温泉の従業員のみなさんをはじめ、一緒にこのワーホリ期間を過ごした仲間の存在のおかげです。
将来仕事に就くうえで、大船渡温泉で働く方の思いや考え方は自分のこれからにとても重要で大切なものだと感じ、とても大事な期間でした。今回のワーホリで出会えた人、気づきを大切に、これからの生活にいかしていきたいと思います。
はじめて降り立った岩手・盛岡の地で
・東京にはない寒さがあり、盛岡に到着したときには驚きました。特に、しっかりと厚着をして防寒対策をしてきた自分と比べて、薄着で平然と歩く県民をみてとてもびっくりしました。
・盛岡のまち歩きでは、専任ガイドの方に案内していただきました。途中立ち寄った岩手銀行赤レンガ館は、外観も内観もとても落ち着いていて、特に印象に残っています。盛岡滞在中には、盛岡冷麺発祥の地とされる「食道園」で冷麺を食べました。以前、韓国冷麺は食べたことがありましたが、麺の食感がだいぶ違っていておもしろいなと思いました。
夜には「南部藩長屋酒場」という居酒屋に行き、少しの時間ではありましたが、お店の方が盛岡伝統のさんさ踊りを披露してくれて、祭りの気分を味わえました。
大船渡で過ごした日々の記録
・就業前日に盛岡から大船渡にバスで移動しました。大船渡温泉に到着後は、ご厚意でお客様におもてなしする夕食と同様のものをいただきました。東京で食べる魚介類とは、比べるのも失礼なくらい美味しく、感動しました。
大船渡温泉のみなさんのご厚意にありがたみを感じ、これから働く際には”おもてなしの精神”を意識したいと思いました。
・緊張の初日は、自分が出来ること、任されたことを全力で行いました。
終盤、気づいた頃には、様々な業務にも慣れ、飲み物を作るなど、任される業務も増えていました。
・休日には三陸鉄道に乗車しましたが、初めて1両の電車を見たのでびっくりしました。また、ドアも自分達がボタンを押して開閉するということも、普段はすることがなく、戸惑ったことを覚えています。乗車した電車の内装はとても綺麗で、全てテーブル席、とても落ち着いた雰囲気でした。
BRT(バス高速輸送システム)も、バス専用道路を走行するとは知らず、乗って気がついたときは驚きました。
釜石の魚河岸テラスには行けませんでしたが、三陸鉄道やBRTに乗れたことが嬉しかったです。
・就業後、同じ配膳スタッフの方が気遣ってくださり、夕飯をごちそうしていただくこともありました。業務時間外でも気にかけてくださり、まちのこと、仕事のことなどさまざまなお話を聞くことができ、とても貴重な時間でした。
また、別の日には支配人に地元の鰣不知(ときしらず)という居酒屋に連れて行っていただきました。美味しいご飯と飲み物をごちそうしていただき、本当にたくさんの方のあたたかさに触れることができました。
・震災の怖さを肌で感じたのが、休日に訪れた陸前高田市でした。震災遺構、津波伝承館、奇跡の一本松、陸前高田市全体が、とても印象に残ってます。2020年にオープンした発酵パークCAMOCYという新しいスポットにも行き、まちの変化にも触れられた、貴重な1日になりました。