
ワインを造る・売る現場での経験が、知識の”醸成”に繋がりました。

M.Aさん
滞在期間 2022/7/30~2022/8/12
今回エーデルワインさんに受け入れていただき、畑での作業や直売店でのお仕事をやらせていただきました。
原料のブドウをどのように育てていくのかというのは、大学の教室ではわかるものではなく、毎日新鮮でとても楽しかったです。
就業期間中は、主に、まだ収穫まで時間があり、形を整える粒取りという作業を毎日行いました。収穫の際に粒が割れないように、ぎゅうぎゅうに詰まった実を間引いていくという作業です。これによって、ブドウの味も左右されるという大事な作業でした。ハサミがなかなか入らずに本当に大変で、繊細な作業だと実感し、商品の価格にも納得しました。とても根気のいる作業でしたが、集中して行うと時間を忘れるほど夢中になれました。
直売店でのお仕事中には、そうやって苦労がたくさん詰まった商品が並んでいると分かると、見え方も変わってきました。
販売の際の商品の見せ方や、お客さんとの接し方についてお聞きすることができ、たくさんの気遣いがあるのだなと実感しました。
また、合間の時間に成分分析やテイスティングをやらせていただいたり、瓶詰めの作業や蔵を見せていただいたりと、惜しみなく様々なことを勉強させていただきました。質問にもすべて丁寧にお答えいただけたのは、とてもありがたかったです。
大学でお酒についての勉強もしていたので、今回エーデルワインさんでの一つ一つの体験が、今まで学んだことと結びついて、しっかりとした知識となっていくことを実感できました。どのようにワインが作られ、どのような方が購入していくのかを間近で見て、体験することができたのは、とても得難い経験となりました。
休日には、一人で盛岡の観光地を巡ったり、平泉に足を延ばしたりして岩手の歴史や風土に触れました。
移動になかなかの時間がかかったことで、改めて岩手の広さを実感しました(笑)。
そんな中、やはり一番印象的だったのは、八幡平市&岩手町を巡るアクティビティです。ワーホリ事務局の方がコースを組んでくださり、同じ時期に来県していた他プログラムの参加者の方々と、岩手山の麓の熔岩流の散策、湧水の流れ出る神社、田んぼアート、トウモロコシ畑の迷路、道の駅をまわりました。
お昼は焼肉で、名物の冷麺も食べることができました。自分一人では行けないようなスポットばかりだったので、とてもわくわくしました。「きれい!」とか、「すごーい!」と言い合いながらそれぞれをまわるのはもちろん楽しかったのですが、移動の車中での会話も楽しい時間でした。それぞれが体験したことを話し合ったり、自分の地元のことを話したりしていました。難読の地名クイズは楽しかったです(笑)。
2週間と、普通に旅行するよりも長期間滞在し、尚且つ地元の方と関わる機会がたくさんあったり、おすすめの場所をたくさん聞くことができたりと、岩手のディープな面を見ることができたと思います!
わたしのワーホリへの参加は、最初は好奇心から始まりました。
「“ワーキングホリデー”っていうのがあるんだ、面白そう!」と思い、詳しく調べていくと、様々な自治体、様々な受入先があることを知りました。そこから自分が学んでいることをさらに深めたいと思い、岩手県・花巻市のエーデルワインさんに辿り着きました。コロナ渦にあることや、こういったプログラムに参加することは初めてで、不安もたくさんありましたが、無事にやり遂げることができました。
また、受け入れ先のエーデルワインのみなさんも温かく迎えてくださり、たくさんのことを学ばせていただきました。
2週間と長期間の滞在を、働きながら、ときに観光や地域の方々と触れ合いながら過ごすことができるのは、ワーホリの醍醐味だと思います。自分が生活している以外の場所を知ることで、地元の良さを再発見したり、働く大人の方々との交流は、自分の将来を考えるきっかけとなったりしました。
素敵なご縁に支えられ、観光客としては見ることができない岩手の良いところをたくさん体験でき、とても楽しい時間を過ごすことができました。関わってくださったすべての方々に感謝いたします。ありがとうございました!
2022/07/30
【盛岡まち歩き】来県初日から、発見がい~っぱい!
いよいよ、楽しみにしていた岩手県に来ることができました!
夕方から他のプログラムの参加者の方たちと、専任のガイドさんによる盛岡まち歩きツアーに参加しました。
盛岡のまちの成り立ちには、北上川と中津川が深く関わっているということがわかりました。今日歩いたほとんどの道が、これらの川の流れを変え、埋め立てた後に作られたものらしく、川の名残を感じながら歩くのはとても感慨深いものがありました。
また、まちのいたるところに看板や石碑があり、ゆかりのある人物の紹介がされていました。石川啄木や原敬の別邸についてなど、たくさんのスポットがあり、盛岡の人々が親しみと尊敬の気持ちを持っているのだなと感じました。そんなスポットを回りながら、最後に行ったのは、この時期毎週土曜日に開催されているという「よ市」です。野菜を売っていたり、お酒やイカ焼きのような屋台がたくさん連なっていたりしました。とてもアットホームな雰囲気で、ガイドさんの「ここに来ると知り合いに会える」というお話を聞いている間にも、数名の方が次々挨拶のために足を止めていかれました。
都会にいるとこれほど地域とのつながりを感じるような温かみのあるまちはなかなかないので、とても素敵だなと思いました。
まち歩きツアー終了後は、まち歩きの途中にガイドさんに案内していただいたところで、外装がとてもかわいらしく気になっていたこともあり、一緒に参加した方々と「ベル」で夕食をとりました。ベルは全国チェーンにもなっているびっくりドンキーの一号店とのことでした。ベルから何故びっくりドンキーになったのだろうと調べてみると、びっくりドンキーは驚いたロバという意味らしく、創業者の方が「のろまでも、たくましく育ってほしい」と願いを込めて命名したそうです。
ささやかな発見がたくさんあった初日でした。
2022/07/31
あれもこれも!Myプランで盛岡のまちを歩いてみました。

今日は、ホテル周辺を散策しに出かけました。
まず向かったのは、盛岡城跡公園です。お城の建物は残っていないものの、立派な石垣がそびえ立っていました。一つ一つの石にくさびの跡が残っており、重機を使わずにあれほど高い城壁を築いたことは物凄いことだな感じました。
その後は、盛岡歴史文化会館で盛岡の歴史に触れました。なかなか東北地方の歴史を知る機会がなかったので、初めて触れる知識が多く新鮮でした。盛岡藩の藩主の南部氏のことも今日初めて知りました。
また、会館の前では、明日から始まる盛岡さんさ踊りの準備もしていました。ちょうど就業期間が始まってしまうため、見られないのは少し残念ですが、お祭りが始まるという熱気を感じました。
ここまで来たところでお昼時になったので、元祖盛岡じゃじゃ麺のお店として有名な「白龍」に行きました。初めてじゃじゃ麺を食べましたが、味噌味が濃厚で麵との絡みもとてもよく、美味しかったです。〆は、ちいたんたんと言うらしく、少し具材を残したお皿に生卵を溶き入れて、ゆで汁を入れて、たまごスープのようにしてもらいました。こちらもまたのど越しが変わり、美味しかったです。
次に向かったのは、岩手銀行赤レンガ館です。2012年まで現役で使われていたと聞いて驚きました。赤と白の美しい外観、凝った装飾など目を奪われました。中の多目的ホールは、窓口の柵も残っており、当時は銀行員の方々が仕事をしていたスペースらしいのですが、まるでダンスホールのような優雅さがありました。
その後、近くにあった、もりおか啄木・賢治青春館に向かいました。こちらの建物も、元々は銀行(旧第九十銀行本店本館)でした。中には喫茶店もあり、二人の人生をたどることができる展示もありました。また、光と音の体験室というのが金庫室を改装して作られており、ここを全部見終わったとき、さっきまで違うところにいたと思えるほど、想像力を掻き立てられるものでとても楽しかったです。
この後ホテルに戻ろうと考えていたのですが、建物を出たときに盛岡八幡宮の姿が目に入ったので行ってみることにしました。大きく立派な鳥居を通り、境内へ。入ってすぐのところにきれいな花手水がありました。また、人があまりいなかったこともあり、落ち着いた雰囲気があり居心地がよかったです。
きれいな景色があり、歴史があり、おいしい食べ物もあり、盛岡のいいところにたくさん触れることができた一日でした。
2022/08/01
ガイダンスを終え、実り多いブドウ畑が広がる大迫へ

今日は、朝ワーホリ事務局でのガイダンスを行った後、いよいよ就業先の花巻市・大迫へ向かいました。
盛岡駅を出て山が近くなり、見える景色も住宅や田畑が増えてきて、のどかな景色が広がっていきました。地元の景色と重なるところもあり、宿までの移動は穏やかな気持ちでいくことができました。
バスに乗ると、次第にブドウ畑が見えてくるようになり、本当に栽培に適した土地なのだなと思いました。
宿についたあとは、周辺のスーパーや就業先への道、所要時間を確認しました。就業先までは、宿からほんの5分とかからずに行くことができるほど近く、「明日からここで頑張るんだ!」と気合いが入りました。
2022/08/02
まずは、”ぎちぎち”に実る房の粒取り作業からスタート!
いよいよエーデルワインさんでのお仕事が始まりました。雨が降りしきる中での初出勤となりました。
まず、朝の朝礼でご挨拶をさせていただきました。緊張しましたが、みなさんがあたたかく迎えてくださいました。
今日は、一日ブドウの粒取りの作業をしました。雨が降ったりやんだりしていたこともあり、屋根がある場所とない場所を行き来して作業しました。粒取りは、主に小さな粒やカビが生えた粒を取って、ぎちぎちに詰まった実に余裕を持たせる作業です。時には大きめの粒を切ってしまうこともあり、不安になります。「だいたい1 / 3くらい取っていいよー。」と言われましたが、程度がわかるまでドキドキしながらハサミを入れていました。
また、実がぎちぎちに詰まっているので、ハサミが房の根元までなかなか届かない!かなり苦戦しながらやりました。
作業が終わった後は、15分ほどかけて職場の周辺・大迫のまちを案内していただきました。早池峰神楽が有名なことや、灯篭祭りがあることをお聞きしました。
2022/08/03
粒取りの極意も、”良いワインは、良い葡萄から”
今日は、またもや朝から雨でした。梅雨は明けたと聞いていたのですが…。
ともあれ、ブドウは成長を止めてはくれないので、引き続き昨日と同じ作業をやりました。
今日作業したのは、メルローという品種のブドウです。一つ一つ違う形、違う大きさの房で、形を整えていくのは見本も無いのでなかなか大変でした。中には絡まり合ったり、房が下に垂れずに木に引っかかったりしているものもありました。房全体のバランスを、しゃがんだり回り込んだりして確かめながらやる作業は単純ですが、頭を使うので、パズルを解いている気分で時間を忘れてやっていました。
作業の目的をうかがうと、これから収穫に向けて粒が大きくなり、ぎゅうぎゅうに詰まっていくそうで、その時に実が割れたり、小さくなってしまうのを防ぐために、今空間を確保しているのだそうです。また、風通しをよくすることで、カビが生えてくるのを防ぐ効果もあるそうです。
ずっと腕を上げ続ける体勢を維持するのはかなり疲れます。加えて午後には晴れて日差しが強く、気温も上がってきました。
農業の大変さを、身をもって痛感しました。
2022/08/04
休憩のひとときが、いつも癒しの時間です。

今日の天気は、雨は降っていませんでしたが、一日中曇っていて、朝方は肌寒いくらいでした。気温としてはとても作業しやすい日でした。
作業内容は引き続き、粒取りです。始めたときよりもスピードは速くなったと思いますが、みっちりと詰まっている房だと1房作業するのに2分くらいかかってしまうこともあり、全然進みませんでした。
ときには切り過ぎてしまったり、思ってもいないところを切ってしまったりと、気が抜けません。一緒に作業している社員さんは、どんどん進んでいくのですごいなと思いました。また、とても敷地が広いので、一日作業しても成果が見えずらく、根気がいるなと感じました。
作業をしているときは黙々と真剣にやっていますが、休憩になると和やかな雰囲気になります。「飲み物おかわりしな~、お菓子食べな~」と言ってくださったり、なまりについて「言葉わかるかい?」などと、みなさんたくさん声をかけてくださいます。
そんな中、今日は一昨日かけた罠にハクビシンがかかっていたので、少しそのことで盛り上がりました。かかったのは小さい方なのだそうで、この後どうするのかという話題で、食べるか、という話が出てきたときはびっくりしました(笑)。
2022/08/05
手作業の大変さも、すべてワインの”おいしさ”に直結

今日は、何とか天候も持ち直し、雨のときは作業が進まなかった、縦仕立てのブドウ棚で一日作業をしました。
粒取りも4日目ともなると、だんだんコツを掴んできて、スピードも、気持ち上がってきました。集中するとあっという間に時間が過ぎていきます。
基本的に座って作業ができるので、辛い感じもあまりしません。
まだまだ先は長いです…が、今日ようやく1列終わったので、ささやかな達成感がありました。
また、今日はお仕事が終わり次第、盛岡に移動する予定があり、早めに作業を切り上げていただきました。
バスの時間まで、最後の2日間お世話になるエーデルワインの直売店であるワインシャトー大迫の店内の見学をさせていただきました。
ワインの説明をしていただいたり、ちょうどお客さんが来られていたので、近くで対応を見させていただいたりしました。
また、少しの時間ワインのテイスティングをさせていただきました。ワインは渋いイメージが強かったのですが、一気にそのイメージが変わりました。とても飲みやすく、美味しいワインでした。ブドウが良いと、飲みやすいワインになるのだそうです。
畑で一生懸命作業してるブドウが、こんなにおいしいワインになると思うと、とても感慨深いです。
2022/08/06
【アクティビティ】自然も食も遊びも、たっぷりフルコース!

今日は楽しみにしていたアクティビティの日です。
天候にも恵まれ、8月とは思えない涼やかな風に吹かれながら向かったのは八幡平です。タクシーに乗り込み、盛岡から40分ほどで着いたのは、岩手山の麓に広がる熔岩流の大地です。突然現れたその景色は、まさしく別世界のようで、自然の力強さを感じました。道にも大小様々な噴石があり、歩くのが大変で、舗装道路のありがたみを感じました。展望台まで歩いて行くと、なかなかの距離を足元に気を遣いながら歩いたので、お腹が空きました。
そこで少し早めの昼食をとりに「FABIO」という焼肉屋さんへ向かいました。ワーホリ事務局の方のおすすめの場所で、みんなで冷麺と焼き肉のセットを食べました。リーズナブルなお値段で、とても満足できました。デザートの杏仁豆腐もあっさりしていてとても美味しかったです。
お腹も満ちたところで、次に向かったのは、長者屋敷太刀清水です。岩手にはたくさんの湧水があるらしく、岩手の名水20選にも選ばれているとてもきれいな湧水でした。とてもひんやりしていて、ほてった体にはたまらなかったです。
冷たい湧水を持って次に向かったのは、トウモロコシ畑で作られた迷路です。迷路に挑戦するのは初めてのことで、ドキドキしました。思っていた以上に広く、なかなか苦戦しましたが、20分くらいで脱出することができました。このトウモロコシ迷路は、去年から始めたらしく、今年は難易度をさらにグレードアップしたようで、脱出までかかる人は40分くらいかかるらしいです。みんなであっちかな、こっちかなと話しながら進む迷路は、とても楽しかったです。
最後に向かったのは、道の駅にしねです。様々なお土産や産直の野菜が並んでおり、見ていて面白かったです。ほうれん草ソフトクリームというものがあり、食べてみました。あまりほうれん草が強い感じではなく、とても爽やかで美味しかったです。
たくさん自然に触れて、岩手の魅力をたくさん感じました。道中、有名な岩手出身の野球選手の話や、冷麺がどうやって盛岡に伝わったのかなど、様々な話で盛り上がりました。本当に楽しい一日を過ごすことができました。
2022/08/07
【休日】計画を練って、世界遺産のまち平泉へ

今日は一日お仕事がお休みの日なので、平泉に行くことにしました。
電車やバスの本数に限りがあるので、しっかり計画して行きました。
予定では、平泉駅で自転車をレンタルしてまわる予定だったのですが、あいにくの雨だったので、バスを利用しました。10分ほどバスに揺られて到着したのは、中尊寺です。涼しい風と蝉の声につつまれ、参道を歩くと、様々なお堂が並んでおり、神聖な雰囲気がありました。奥まで行くとある金色堂は、教科書で何度も見たことがありましたが、それを直に見ることができ、とても美しく、感激しました。
また、駅の方に戻り、毛越寺にも行きました。
最初は「もうつうじ」と読めず、読み方にびっくりしました。残っている建物は少ないものの、立派な庭が残っていました。広い敷地は、とても見応えがありました。
お昼は駅の近くの「SATO」というカフェでとりました。おしゃれな店内で、お料理もドリンクもとても美味しかったです。
今日、長時間の移動となり、岩手県の広さを感じました。
2022/08/08
品質の高さは、気遣いと、思いやりと、正確さ故に

今日は、昨日までの涼しさとは打って変わって、朝からむしむしと暑い日になりました。午前中は、ワインの成分分析を手伝わせていただきました。測定するのは、糖度、アルコール度数、酸化防止剤として添加されている亜硫酸の3つです。ピペットを使って測り取り、溶液を入れて蒸留したり、加熱したりして測りました。学生実験をやっているような気分で、結構楽しかったです。
私は、測る作業を手伝わせていただきました。この測定で基準をクリアしていることを確認して、瓶詰め作業に入るそうです。亜硫酸は、製品として定められているよりも低い数値を設定しているようで、とても気を遣っていることがわかりました。
11時半頃からは瓶詰めの工程を見学させていただきました。機械でどんどん流れていく様子は小気味よく、人が手を入れているのは、コルク栓をした後に、液面に異物がないか確認するところと、最後に箱に詰めるところだけでした。
コルク栓の瓶は、コルクが乾かないように、逆さまにして箱に入れるということを初めて知りました。
午後は先週と同じように粒取りをしました。先週よりも実が色づいてきており、あまり力を入れすぎると実がとれてしまうので、先週より慎重に作業しました。きちんと育っているのが実感できてうれしく思いました。
2022/08/09
畑に大集合! トンボもカエルも…時にはヘビも!?
大迫に来て早くも8日目です。
曇り空が続いていますが、畑作業はだいぶやりやすい気候です。
今日も、朝から粒取りの作業を行いました。畑ではたくさんの虫が飛び交っていますが、特にトンボがたくさん飛んでいます。秋になるともっと増えるということで驚きました。アブや蜂には気を付けながら作業しました。棚になるブドウの実は、なるべく下の方に集めて養分が集まりやすいようにしてあります。最初のうちに調整しても上の方に実がなってきており、それを落としたり、葉っぱを間引いたりしました。
葉っぱの隙間にカエルがいて、かわいいななどと思っていたのですが、作業後にあまり暑い日が続くとヘビが涼みに来るのだと聞いて、ヘビが出なくてよかったなと冷や汗をかきました。
今日の休憩中には、デラウエアとサニールージュを試食させていただきました。サニールージュの方は甘くておいしかったですが、まだデラウエアは酸っぱさが残っていました。しかし、糖度を計ってみると、デラウエアが20度近くなのに対し、サニールージュは18度程度と、甘く感じたサニールージュのほうが糖度が低く、驚きました。
また、今日は事務所に戻ってから少しお話をして、終礼にも参加させていただきました。気さくにいろいろと話かけてくださり、楽しくお話ができました。
2022/08/10
色、風味、味を確認。成分分析は、慎重に、慎重に。

今日は、昨夜に激しく降っていた雨もやみ、時折晴れ間が出たので、何とか畑での作業を続けることができました。
まずは、一昨日もやった成分分析をまたやらせていただきました。実際味見をこのときにするのですが、色や風味等、実際感じる味も大事にみているということがよくわかりました。わたしはまだまだ20歳になりたてで、味の違いが分かるほど飲んでいないので、分かるようになりたいなと思いました。終わった後、畑に出る前に倉庫に並べられていた樽を見せていただきました。ワイナリーらしい景色が見られました。
その後は畑に出て、先日までの続きです。ツタがだいぶ上の方まで伸びてきており、絡まり合ってなかなか大変なことになっていました。粒取りのときもそうですが、どこから手を付けていいのかがわからないので、この作業には手を焼きました。
また、今日の夜は研究所の方に暑気払いにお招きいただきました。地域の人とのつながりを感じ、とてもほのぼのした雰囲気の中でたくさん飲んで、食べさせていただきました!とても楽しかったです。
2022/08/11
販売の現場へ!至るところに、”お客様目線”の気遣いが

今日は事務所のすぐ近くにある直売店のワインシャトー大迫でお仕事をさせていただきました。
朝はまず掃除から始まりました。お盆休みが始まったこともあってか、開店と同時にお客さんが数組来店されました。隣のテイスティングルームも、利用する方が多くいらっしゃいました。
お客さんの対応の合間を縫って、レジの操作や配送手続きの手順を教えていただきました。レジ打ちはバイトでもやったことがなく、中学の時に行った職場体験以来でした。支払方法も現金以外にも様々あり、覚えるのもなかなか大変です。
また、商品の割引や包装があるとまた違ってくるので、お客さんごとに違う対応で緊張しながらやりました。レジ打ちをするときは、必ず社員の方が隣にいてくださったので、不安なくやることができました。
店内の商品は、お酒だけでなく、チーズやぶどうジュースなどもあり、お子さんやドライバーの方も楽しめる商品があったり、コラボ商品や飲み比べのパックなどを作って売り出したりしていて、工夫しながら売っていることがよくわかりました。
また、陳列作業のときは、お客さんの目につきやすいところにある棚の商品が空いてしまわないようにしていて、常に細やかな気遣いが店内に溢れていました。作るだけではなく、販売の現場にも関わることで、どんな方が買われていくのかを間近に見ることができて、とても勉強になりました。
2022/08/12
お客様に求められるワイナリーであることを実感

ついに今日は最終日です。
帰りのバスの時間があるため、午前中のみの勤務になりました。
朝は朝礼で最後に挨拶をさせていただき、集合写真を撮っていただきました。その後は販売店に移動し、フロアの掃除を行って、開店準備です。
今日は天気が良くなかったせいか、昨日ほど早くにお客さんが来ることはありませんでしたが、徐々に家族連れやグループでの来店がありました。
短い時間での勤務となりましたが、レジの補助やお試しセットの組み立てを行いました。お中元や内祝いなど、色々な場面で買いにいらっしゃるのだなとわかりました。
また、こうして“誰かに送りたい”と思わせる商品を作っているということはとてもすごいことだと思いました。
\受入企業から/
ワーホリ生を受け入れることで、職場内に活気が出て大変良かったです。また、若年層のアルコールに対する意識やトレンドが生の声として聞けて、今後の戦略を考える上での素材を得ることもできました。
ブドウの摘心・摘粒作業は丁寧かつ適切に処理しており、手際の良さには大変感心しました。成分分析の作業や器具の取り扱いについては、今後、大学の研究室で実践しながら洗練されていくことでしょう。期待しています!
\事務局から/
大学での学びの分野をより深めたいという強い思いのもと、参加していただきました。畑でのブドウの粒取り、直売店での販売業務をはじめ、成分分析では、まさに学びに直結するような業務にも関わらせていただき、多くの業務を通してこれからの将来のこと、仕事のこと等、様々考えるきっかけにもなったご様子でしたね。
ワーホリ終了後にも、イベントのために再訪し、企業のみなさまとも交流が続いていることは大変嬉しく思っています。
今後、ゼミ・研究室でも様々なことを学ばれていくことと思いますが、この夏の経験がきっと様々な場面で活かされることと思います。これからのM.Aさんのご活躍を楽しみにしています!2週間、大変お疲れ様でした!