ワーホリ!いわて|ワーク&ステイ PROGRAM

実施レポート

[2022冬]株式会社Nイヤサカ(奥中山高原牧場)

柚哉さん

野望を胸に、念願の牧場体験 !
600頭の牛たちと過ごした春休み

柚哉さん

柚哉さん

滞在期間 2023/2/27~2023/3/15

初めてのことをたくさんやらせていただいて、本当にここでしかできないような経験を数多くさせていただきました。
想像していた牧場での仕事というものは、餌をあげてミルクを搾ればいいのかなぁとばかり思っていましたが、牛の健康管理だったり牛糞処理だったり、分娩や牛舎の掃除など、いろんな仕事があるんだなと気づかされました。普段の自分の生活では絶対にできないようなことを、この春休みにさせていただき、一生の思い出となりました。

アクティビティツアーでは、様々な企画をご用意していただき本当に感謝しかないです。人生で初めてカーリングができたのは、とても楽しくいい思い出になりました。盛岡まち歩きツアーも、ガイドの方がタモリさんのような説明でめちゃめちゃ面白かったです。滞在中に食べたじゃじゃ麺もおいしかったです。何より、知らない土地から偶然集まったワーホリ参加者同士で交流できたのが一番うれしかったです。滞在期間中も、スノボをしたりして岩手を満喫できました。

私は、2週間ほどNイヤサカ(奥中山高原牧場)さんでお世話になりましたが、まずはじめに、このような素晴らしい機会を提供していただいた方々に御礼申し上げます。活動期間中は、牧場の方々には大変お世話になりました。
ありがとうございました。
牧場では、この2週間でありとあらゆる仕事を体験させていただきました。牛の給餌作業、搾乳、出産の立ち合い、仔牛のお世話、健康観察、繁殖検診、市場見学、工場見学などなど、牧場での経験ひとつひとつが初めてのことばかりで、こんなに多くの貴重な経験を2週間でできるとは思っていなかったので、お世話になった牧場の方々、機会を設けてくださった方々には本当に感謝しかありません。これらの経験全てが、普段の生活ではできないことばかりでしたが、仔牛の出産を牛舎の中でひとりじっくり見守れたのは、印象的な出来事でした。何しろ牛の頭数が600頭ほどおり、毎日平均して2頭ほど出産するうえ、3月は出産ラッシュみたいだったようで、毎日3~4頭ほど、多い日には6頭も生まれていました。生まれたての仔牛の体を洗い、ミルクをあげることが何回もできたなんて、贅沢な体験です。
ほかにも、牛の手術を見学できたのもレアな体験でした。獣医さんが牛の体にメスを入れ、胃を取り出して注射を打って縫い合わせます。獣医さんは、慣れた手つきで丁寧に説明しながらやってくれたのですが、プロの方は本当にすごいなと驚きを隠せませんでした。
岩手では、優しい方々にたくさんお世話になりました。岩手到着の翌日には、アクティビティツアーで盛岡市内を案内していただき、盛岡でしかできない体験や、おいしいものをいただきました。他県から集まるほかのワーホリ参加者の方々と交流できたのも、大切な思い出となりました。滞在期間中は、毎日牧場とホテルの送り迎えをしていただきました。おいしいお食事をはじめ、お宿の天然温泉の晴れた日の星空は格別でした。
この2週間は、一生の思い出となり、自分のこれからを考える貴重な経験になりました。
奥中山でいただいた、この貴重な経験を糧に生きていこうと思います。ありがとうございました。

\受入企業から/
将来の展望があり、当社へ応募した理由を明確に持っているため、ワーホリ期間中、全ての作業を貪欲に学んでいる様子が見られました。全ての作業に興味を持ち、楽しみながら行っている姿が印象的でした。

\事務局から/
お問合せいただいた当初は、広く”まちづくり”を学びたいという気持ちが強くありましたが、どんどん深堀りしていくうちに、柚哉さんの将来の”野望”についてもお話ししてくれましたね。その夢に近づくために、今回牧場という大きなフィールドで、様々な経験をして視野が広くなったのではないでしょうか。
とにかく、何事にも”知りたい”という探求心で溢れている青年という印象でした!これからも、その思いを留まらせることなく、たくさんのチャレンジを続けていってくださいね。野望が実現したら、ぜひ遊びに行かせてください!

2023/02/27

久しぶりの盛岡へ。 まずは、名物じゃじゃ麺を食す !

3か月ぶりの盛岡!
とは言っても、前はバスの乗り換えで立ち寄っただけだったので、”ちゃんと”盛岡に来たのは今回が初めて。
夕方の6時ごろホテルに着き、どこかおいしいごはん屋さんはないかなぁとホテルの周りを散策していたら、ぱんだ食堂というじゃじゃ麺のお店を見つけて入ることにしました。メニューにはちーたんというものがあり、何だろうと思いながら注文したら、卵が出てきてびっくりしました。じゃじゃ麺も食べ方がよく分からず、キョロキョロ周りのお客さんの食べ方を覗き見しながら食べました。味噌がおいしかったです。ちーたんの食べ方は、もっと腕を磨きたいなと思いました。
明日はアクティビティツアー!ということで、明日に備えて早く寝ようと考えていましたが、気が付けば1時を回っていました。ねむい!

2023/02/28

【アクティビティ】 人生初カーリング、めっちゃ楽しい~!

今日はアクティビティツアー!
初めて会う方々に緊張しながら、朝9時半にホテルを出ました。
天気は快晴。”俺は晴れ男なのかもしれない”と最近感じていて、今日でもっとそれを確信した気がします。ほかの参加者の方に初めてお会いし、自己紹介を聞いて、全国各地から人が集まっているんだなぁとか、住んでるところも年齢も違う人とこうやって会えたのは奇跡なんだろうなぁと感じました。

盛岡まち歩きツアーでは、盛岡の観光スポットなどを1時間ほど歩いて回りました。ツアーはブラタモリのような感覚でした。ここの道路がちょっと上り坂になってるところは昔の川の名残なんだよとか、鳥居が建物に刺さるように立ってるのはここに戦後闇市ができたからなんだよとか、盛岡のまちと歴史のつながりが見えてとっても興味深かったです。税を少なくするために、昔は建物の入り口を狭くしたという話は京都でも聞いたことがあって、共通点があるなぁと感じました。

まち歩きの後は、冷麺を作りに行きました。あつあつのお湯で生地をこねて、製麺機で麺を押し出したら完成でした。ピザ生地作りと似ているなと思いましたが、少し弾力があるように感じました。冷麺は、原料がジャガイモと書いてあったので、もしかしたらそれが関係しているのかな。ついこの前、讃岐うどんを食べましたが、讃岐のうどんより盛岡の冷麺はコシがありました。
そのあとは待ちに待ったカーリング!もちろん人生初体験でした。やってみると、片足で滑るのがとっても面白くて、くるくる回って遊んでいたらこけそうになりました。本気で挑んだミニゲームは、たまたまほかの石にあたって入ったショットで勝利!とっても楽しかったです。関西でできるところないかなぁ。
そのあとはカフェでイチゴスムージーを飲みながら、ワーホリ参加者の皆さんのお話を聞きました。気が付けばあっという間にアクティビティツアー終了。盛岡に来て早々、めっちゃ楽しくって、ずっとここでカーリングしていたいと思いました。
終わったあと、ワーホリ参加者のみんなとお食事して、長いことしゃべりました。

2023/03/01

IGRに乗って、白銀の世界・奥中山高原へ

今日は移動日です。
朝6時に起きていろいろと支度を済ませ、午前中は盛岡のまちを少し散策しました。ホテルの近くのショッピングモールに、でっかいジュンク堂があって、いろんな本を見ていました。
最近はデザインの本を見るのが好きです。今回はせっかく牧場に行くのだからと思い、初めて畜産のコーナーに足を運びました。牧場経営の本などいくつかあって、とっても興味深いなと思ったのですが、感染症や衛生の問題、法律や財務上の問題など、牧場と言えば牛とのんびり暮らしているようなイメージがありますが、経営面では現実的な問題にきちんと向き合って初めて成り立っているんだなと本当に感じさせられました。そうした知識は、まさしくこれから行く受入先であるNイヤサカ(奥中山高原牧場)さんで、めちゃめちゃ勉強させていただきたいと思いました。

午後はワーホリ事務局で送り出していただいて、「盛岡という星で BASE STATION」の展示も見てきました。受付の方が色々とお話ししてくださって、いろんなことを知れました。建物の内装といい、雑誌やポスターといい、洗練されたデザインに興味をそそられちゃいました。
3時の電車でいよいよ奥中山高原へ。初めて、IGRいわて銀河鉄道に乗りましたが、席がいっぱいでびっくりしました。1時間ほど電車に揺られて下りた先は白銀の世界。小雨の中、雪景色に包まれた露天風呂、最高でした。なにより晩ごはんがめっちゃおいしかったです。お刺身もしゃぶしゃぶもありました。
明日はいよいよ牧場に行きます。たくさん勉強させてもらい、知識を吸収しようと思います。

2023/03/02

今日から2週間の牧場LIFEが始まりました。

おはようございます!
今日は勤務初日。久しぶりに早起きしました。相変わらずおいしいお食事、心地よいお部屋、あったかい温泉、最高です。
朝7時半過ぎに、牧場のご担当のTさんがホテルまで迎えに来てくださいました。受け入れまでの選考を経て、事前に電話で一度お話していましたが、とっても優しい方で、京都から来た旨をお伝えすると、「よく来たねぇ」と温かく迎えてくださいました。このワーホリのためにいろいろとご準備していただき、とても感謝してもしきれません。ありがとうございます。

早速牧場に着き、場長に施設を案内していただきました。
最初に建物に入ると、そこは、牛がおしりを向けてきれいに並んでパーラーを回っているというシュールな状況。反対側に回ってみると、ここは搾乳している所だということが分かりました。牛が続々と回転台に入ってきて、係の方が牛の乳首を消毒し、搾乳の機械を取り付け、牛乳がどばどばっと出てきます。一頭当たり、一日2回から3回、全部で600頭の牛で、一日20t程(多いときは30tにもなるそう)の牛乳を搾っているそうです。タンクの大きさにびっくり!
ほかにも、牛舎だったり、飼料庫だったり、哺育室だったり、いろいろと見させていただきました。一日60kgの餌と30kgの水を一頭が飲むそうです。600頭いるとなると…。
今日は人生で初めてトラクターにも乗りました。めっちゃ楽しかったです。そして、仔牛がめっちゃ可愛かったです。

午後は、分娩作業のチームへ。ここには、今日生まれた仔牛が三頭いました。まだ体も乾いていなくて、風邪をひいちゃうので、あったかいお部屋で乾燥中です。もうすぐ生まれるグループで、仔牛生まれないかなぁと見ていましたが、今日は生まれるところは見られませんでした。一日平均3頭ほど、出産するそうです。
最後は初乳ミルクの殺菌・冷凍の仕事をしました。牛乳とはかなり違って甘い匂いがして、カスタードクリームみたいでした。書ききれないくらい盛りだくさんの一日で、本当に皆さん親切にしてくださり、二週間とても楽しみです!

2023/03/03

給餌作業は、ぐわぁーっと、ぐわぁーっと !

ワーホリ2日目です。今日は朝から給餌庫に行きました。
でっかい草がブロック単位で何メートルも積まれているような場所で圧倒されます。ここでは、毎日欠かさずその日の牛の餌を準備します。ロールで包まれた草や、雑穀を外に出していくという作業です。
600頭の牛が一頭当たり60kgの餌を食べるので、何tもの餌をトラクターでぐわぁーっとやります。これを繰り返すので大変です。

餌がかくはんされたら、牛舎にトラックで持っていき、一気にぐわぁーっとやります。そうすると、牛たちが一斉に寄ってきて、バーゲンのようでした。
次に、昨日の晩から今朝にかけて、仔牛が5頭生まれていたので、仔牛を車に乗せて哺育舎まで運びました。そのうち47kgの双子がいたので、母牛は100kg近くの体重変化が一気に起こったそうです。すごいです。仔牛はすんなり車に入ってくれる子もいれば、そうでない子もいます。運んでいる最中に、うんちをかけられました。仔牛ってこんなに大きい状態で産まれてくることは知らず、びっくりしました。

午後からは、出産間近の牛を見つけて別の場所に移すという作業をしました。牛舎内の柵をうまいこと動かして、牛を誘導していくのはパズルみたいで面白かったです。おしりを少し叩いたら、大体の牛は動いてくれるのですが、中には全然動かなかったり勝手な方向に行っちゃう牛もいました。今回は6頭ほどの移動でしたが、その牛舎内には50頭くらいいて統制が大変でした。
最後は分娩室の掃除をしたり、初乳の殺菌をしたり、餌やりなどをしたりしました。

2023/03/04

えっ ! 3頭も !? 熟練の職人技を目の当たりにして

ワーホリ3日目です。
今日は朝から搾乳作業をさせていただきました。搾乳というとすごくのんびり乳を搾っているような印象でしたが、実際はとても忙しいものなのだということを前日から聞いていたので、少し不安な気持ちを抱えながら向かいました。
搾乳は1日2回、朝と晩に行います。朝の部は、4時ごろに出勤して昼の12時くらいまでほとんどぶっ通しでやるのだそう。私は8時過ぎから参加させていただきましたが、3時間ほどだけでも、体力をかなり使いました。搾乳は4つある乳首を消毒して、少し手で絞って異常がないか確認し、消毒液をきれいに拭き取った後、搾乳機械を取り付けます。搾乳し終わったら、機械は自動的に外れるようになっています。
この作業を、牛が次々と流れてくる回転台のところで行います。回転ずしのように流れてくる牛さんですが、乳を出すのに時間がかかったり、乳首の場所が分からなかったり、目の前でうんちしたり、暴れたりする牛さんがいます。そんな状況でも、パパっと作業をこなし、時間内に次の工程にパスする技は、本当に職人技です。私が1頭をとり終える間に、担当の方は3頭ほどこなしていました。
朝の部だけで500頭ほど絞るので、乳の絞りすぎで手の握力がやられます。たくさん絞っても、次の牛たちが長蛇の列で待っていて、今か今かと絞られるのを待っています。過去のワーホリ参加者の方も、衝撃の事実として書かれていましたが、実は牛は「絞られたい」そうで、自ら回転台に入ってくるのです。

午後からは、哺育舎に行きました。50頭ほどの仔牛に順番にミルクをあげるのですが、まだもらっていない子たちが、ものすごくしっぽを振って、柵から頭をめちゃめちゃ出して「めぇ~」と鳴きます。たいていの仔牛は2Lのミルクを1分足らずで飲み干します。生後1週間経っていないような牛には、手で支えながらあげるのですが、うまく飲めなくてこぼしそうになったりしちゃうので、結構大変な作業でした。
そのあとは食べた餌の量を記録したり、おしりの穴から体温を測ったり、仔牛とたわむれたりしていました。めちゃめちゃかわいいです。

2023/03/05

【休日】 徒歩1分のゲレンデで 、 1日中スノボ三昧 !

今日は1日お休み。
天気も快晴であったかく、宿の目の前のスキー場で1日スノボをしていました。去年初めてスノボをやってみて楽しかったので、今回もスキーではなく、スノボをしました。
京都はスキー場ができるほど雪は積もらないので、スキーをするためには少し遠くまで行かなければいけません。去年は岐阜まで行きました。
でも、この奥中山高原はスキー場まで徒歩1分。広いスキー場でいろんなコースもあって、天気も雲一つなく眺めが最高でした。
昼ごはんも忘れて、7時間ずっと滑っていました。疲れた後のサウナ&源泉かけ流し露天風呂、最高です。

2023/03/06

哺育DAY ! 仔牛たちを思い、ハッチをピカピカに

朝から筋肉痛でした。今日からは、連勤が始まります。
今日は、丸一日哺育棟でのお仕事でした。まずは、今朝他の牧場へ行った仔牛たちが住んでいたハッチを掃除する作業から始まりました。すぐに掃除できるところもあれば、仔牛が長くいたところは汚れがこびりついて大変でした。仔牛たちに囲まれながらのハッチの掃除は大変な作業でしたが、慣れてコツをつかんでくると効率よくできるようになり、ピカピカに磨けたあとは、とっても達成感がありました。今日も、また5頭の仔牛が生まれて哺育棟にやってきました。
午後からは、仔牛にミルクをあげました。慣れている牛はすぐに飲んでくれるのですが、昨日生まれたばかりの仔牛たちは全然飲んでくれず、大変苦労しました。最後は餌をあげて、体温を計測して、気づけば一日が終わりました。
温泉からオリオン座がきれいに見えました。

2023/03/07

工場見学という、貴重な学びの機会をいただきました。

今日も哺育舎での勤務です。
朝の餌やりに途中から合流させていただきました。餌の量や、水の量など全部記録して管理されていて、決まった量をあげます。
健康観察は、仔牛のおしりの穴に体温計をつっこみ、体温を計測します。結構ハードな仕事ですが、楽しいです。
また、今日は藁の交換もさせていただきました。ハッチの扉を開けて、汚れた藁をかきだし、新しいものに交換するのですが、度々仔牛が脱走して哺育舎中を走り回って大変でした。新しい藁は嬉しいらしく、交換したら素直に戻っていくところもかわいいです。

午後は、また仔牛がたくさん生まれハッチの空きがなくなってきたので、急ピッチで仔牛が出て行ったハッチを掃除しました。
そのあとは、奥中山高原農協乳業さんの工場を見学させていただきました。当初、ヨーグルトなど乳製品の製造過程も勉強したいという話をしていたら、工場に見学できるようわざわざ取り合ってくださいました。本当にありがとうございます。
牛乳の製造ラインを始め、アイスクリームやヨーグルトの製造風景を見ることができました。
製造はほとんど機械の中で行われるそうなのですが、その専用の機械がすごく大きくて、また高いらしくてすごかったです。
給食で配られる牛乳を製造するラインでは、1分で100本製造しているそうでびっくりしました。
また、他にも酪農業界のいろいろな話を聞くことができました。例えば、牛乳の消費需要は給食で支えられている面があるが、給食は平日だけで、かつ夏休みなど学校がないときには、出荷できない一方、牛乳の供給は毎日一定量来るので、長期休暇などはバターやアイスなど一定の日持ちがある商品の製造に重点が置かれるなどなど、賞味期限の早い製品特有の工夫があるということが分かりました。また、酪農はそれ専用の機械が多く、精巧な機械は壊れた時に直す必要があり、それを直す技術のある会社だったり、牛が病気になった時に治療を行うチームだったりが必要で、そうした観点で、農協が入り、チームで牧場を管理しているということもわかり、非常に興味部深いお話もお聞きすることができました。もっと勉強します。

2023/03/08

内容もりだくさん ! トラクター、繁殖検診、2頭の出産 !

今日もですが、盛りだくさんの一日でした。
まずは大型トラクターに乗り込み、牛が寝るところの土を平らにする作業に同行させていただきました。
これは、ただ土が平らになっているだけでなく、土をかくはんしているそうで、このかくはんによって土中の微生物が反応し、発酵が促進され、生まれた熱で殺菌作用を起こしているらしいです。そのため、作業後の土は温泉みたいな湯気がほんのり出ていて、土の中に手を入れると温泉くらいあったかくって驚きでした。
熱を加えないで自然の発酵で生じる熱だけで、こんなにあったかくなるんや!というのは衝撃でした。

午後は、繁殖検診に行きました。牛が妊娠しているかどうかを、おしりの穴に手を突っ込んで子宮を触ったりして確かめます。牛のおしりは、奥まで繋がっていて、人間は肩のあたりまで腕を入れないと子宮まで届きません。結構な確率でうんちがどばどばと出てきていて、この仕事の大変さの一つだなと思いました。しかし、実際に腕を入れてやってみると、中が空洞になっていて、空気の圧が感じられたり温度が感じられたり、何か新感覚の感じでちょっと楽しかったです。
夕方になったら、出産が近い牛がいるということで、急遽分娩のところに向かいました。破水が終わっていて、中から青い風船が出ているような状態でした。そこから前脚は出てきて、顔が出てきて、母牛のおっきな声とともにどどどっと膜に包まれた仔牛がでてきました。今日のこの仔牛は46kgでした。早速体を洗って、初乳を飲ませました。牛の出産を見る機会はなかなかないので、とても貴重な経験になりました。
初乳を飲ませているうちに、もう一頭出産していました。3月は出産ラッシュみたいです。

2023/03/09

胃がねじれた !? 超貴重な牛の手術に立ち会う場面も

おはようございます!
今日もまた盛りだくさんの一日でした。
午前中は、先週に引き続き餌の作業をしていました。ロールに包まれた餌をトラクターで引き上げたりして出して、大型トラクターでかくはんしながら餌を撒きに行きます。みんなおなかペコペコだったようで、すぐ食べていました。
午後は、たまたま牛の第四胃の手術があったので見学させていただきました。出産後、おなかが空になった時に、胃の向きが変になってねじれてしまい、そこにガスが溜まってしまうそうです。牛の体に麻酔をかけ、メスを入れて胃を取り出して手術をしていました。手術なんてめったに見ることができないので、とても貴重な経験になりました。縫合とか、獣医さんの手先の器用さがすごかったです。
手術を見ていたら、仔牛が産まれそうだったので、見に行きました。今日はそのあとももう一頭産まれました。55kgの大きい仔牛でした。
体を洗って初乳をあげましたが、とってもかわいかったです。

2023/03/10

牛の優等生がいる、”F棟”とは?

おはようございます。
金曜日です。今日はいつもと違ったF棟という、優秀な牛たちが集まった牛舎にお邪魔しました。
ここにいる牛たちは乳量が多く、一日に3回4回くらい搾る牛もいるので、ロボットを使って自動で搾乳を行っています。このロボットはとっても優秀で、自動で牛の乳を感知して搾乳機を取り付け搾乳を始めます。牛の方も、このロボットで搾乳されることが分かっているので、自分からロボットに入って行って、終わったら出ていくのです。
牛は、非常に学習能力の高い動物だといわれています。そのため、F棟では全部コンピュータが管理してくれているので、簡単な掃除などをしました。
午後は、牛舎のベッドづくりの作業に加わらせていただきました。ペレットというものをトラクターで撒いて、牛が寝られる環境を作ります。このペレットは、お米由来のものだそうです。

最近はとってもあったかくなってきました。ワーホリ生活にも慣れ、生活リズムが確立されてきました。7時に起き、朝食とお昼のお弁当をもらいに行き、8時から働き、1時間ほどお昼休憩して、17時に仕事が終わり、18時から夕食を旅館でいただき、20時に温泉に浸かり、22時過ぎに寝ます。とても健康的な生活です。
そして今日は、もう一つ忘れられない出来事が。とある方の、”秘密基地”に連れて行っていただきました。山の中のポツンと一軒家。何から何まで理想のようなモデルルームに、憧れの念しか抱けませんでした。趣味は本気で。その言葉を座右の銘として心に刻んで生きていこうと思います。勇気をもらいました。ありがとうございます。
(秘密基地なので、これ以上詳しくは言えません…!)

2023/03/11

まるで千本ノック ! プロの姿にはもう脱帽です…

今日は待ちに待った搾乳です。
前回はなかなか乳が出ず、出すのに苦労しました。今回はちょっとコツを教わってやったら、乳の出るスピードが格段に上がりました。
まず大事なのが、最初にちょっとでも出れば、あとは楽勝だということ。最初のしぼりは、乳全体から徐々に乳端に搾りだすようにして搾乳します。千本ノックのように、100頭くらい搾りました。
3時間やって、握力がほぼなくなりましたが、もっとやっていらっしゃる牧場のプロの方々は本当にすごいなと思いました。

今日は、昼食に初めて熊とイノシシをいただきました。熊肉はクセが強いという噂を聞いていましたが全然そんなことはなく、牛肉のような感じで塩コショウと絡めるとめちゃめちゃおいしかったです。北の方に行かないと、まず口にできないであろう絶品料理でした。特にこの時期はクセの少ない時期なのだそう。
午後は、分娩作業をしたり、餌やりをしたりしました。今日も5頭ほど生まれたらしく、仔牛の体を拭いてミルクをあげました。かわいかったです。
夜は、スキー客のおじちゃんたちにおいしいお酒を教わりました。岩手ではないのですが…青森の「田酒(でんしゅ)」めっちゃおいしかったです。

2023/03/12

【休日】 子供の森と、ジェラートでリフレッシュ!

おはようございます。いつの間にか昼でした。
今日は宿からすぐ近くにある、岩手県立児童館 いわて子どもの森に遊びに行ってきました。
奥中山全体はとても景色の良い場所で、天気も良かったので、寝そべりながら読書でも!と思って行きましたが、残念ながら外の公園は冬季閉鎖中でした。でも室内施設は充実していて、いろんな遊具でこどもたちが遊んでいました。
帰りに、牧場のミルクを使ったジェラートをいただきました。高原のソフトクリームは格別にうまいです。まして、そこの牧場で自分で搾らせていただいてるから、もう最高においしかったです。
体を冷やしてから入る温泉も、また格別なのです。温泉内に飲める温泉があったので、初めて温泉を飲みました。糖分控えめのあったかいスポーツドリンクみたいな味でした。
春の兆しが感じられますが、まだまだ奥中山はあったかい露天風呂が必要で、空にはきれいなオリオン座群が見られます。

2023/03/13

セリの現場へ ! 命につけられる値段と、牛の役割と。

おはようございます。
今日は牛のセリがあるということで、雫石のいわて中央家畜市場に行ってきました。ここでは、仔牛や成牛の売り買いが行われています。
セリは本当に単純な仕組みで、買いたい価格までボタンを長押しして、買いたい人が一人になった時点でその価格で売られます。仔牛は大体5万から7万程度で、なかには千円でも買い手がつかず売り手に戻される仔牛もいました。上から全体を眺めてみると、みなさん何もしていないように見えて、ポッケの中でボタンを押していて面白かったです。
成牛はだいたい40万くらいで、高い牛は70万近くで買われた牛もいました。価格は牛の品種で変わってきて、見た目も大事だけれど、結構血統が重視されがちなんだということが分かりました。
また、買い手の傾向にはそれぞれクセがあって、安い牛をたくさん買うところや、ケガをしている牛を買うところ、育成牛に絞って買うところや、高いブランド牛を買うところなど、それぞれ自身の牧場のスタイルがあるんだということが分かりました。ケガを直すための牧場や育成のための牧場など、牧場といっても様々な役割分担で成り立っているのは面白いなと思いました。
Nイヤサカ(奥中山高原牧場)の場合は、平均価格帯の牛を何頭も飼っていて、たくさんの牛でたくさんの搾乳をするメガファーム的役割を担っているのかなと思いました。買った牛は、農協の家畜車で運ばれて来ます。
お昼は、そば屋でうどんをごちそうになりました。
午後は、仔牛が生まれたので、体を洗ったりミルクを飲ませたりできました。今日の牛はすごくおとなしかったです。
今日、牛に耳標をつけたのですが、ネット上で今後もどこに行ったのか検索できるそうなので追跡してみたいと思います。

2023/03/14

とうとう最終日。 勉強会での会話も大切な思い出に

あっという間にワーホリ最終日になってしまいました。
でも、あんまり最後なんだという実感がなく一日が過ぎました。
午前は、先週に引き続き、ロボットのあるF棟でロボットの掃除などをしました。F棟の牛は結構内気らしく、あまり自分から寄ってこないし、こっちから寄って行ったら逃げる牛もいます。でもこの牛たちは、搾乳量が多い優等生だそうです。不思議です。
お昼は、岩手で二番目においしいと噂の雅というお店で、トンテキをいただきました。たれと肉とごはんの相性が抜群に良かったです。
午後は勉強会ということで、酪農のいろんな話をはじめ、牧場の方の船旅の話などいろんな話を聞かせていただきました。
話題になった堆肥処理の話では、琵琶湖が堆肥で埋め立てられたら、宇治川の堰を止めるということで話がまとまりました(笑)アメリカの酪農の専門書もいただき、牛のすべてが詳しく書かれていたので、家に帰って読もうと思います。

牧場の方々や牛と別れるのは寂しかったですが、たくさんの大切な言葉をいただいたので、それを大事にして生きていこうと思います。

お問合せ

いわてふるさとワーキングホリデー事務局・
盛岡市ふるさとワーキングホリデー事務局

〒020-0024
岩手県盛岡市菜園1-12-18
盛岡菜園センタービル5階 ジョブカフェいわて内

電話でお問合せ平日10時〜18時

019-621-1171

ACCESS

〒020-0024
岩手県盛岡市菜園1-12-18 盛岡菜園センタービル5階

※無料駐車場・指定駐車場はございません。
公共交通機関をご利用いただくか、お車でお越しの際は、お近くの有料駐車場をご利用ください。

[バス]
・「映画館通り」徒歩1分
・「菜園川徳前」徒歩2分

※盛岡駅からのアクセスには「盛岡都心循環バス でんでんむし 左回り」の「菜園川徳前」が便利です

[徒歩] 盛岡駅より15分

[タクシー] 盛岡駅より5分

  • 写真:ビル外見
  • 写真:ビル正面
  • 写真:1階
  • 写真:5階
  • 写真:ビル内装

首都圏でのご相談

首都圏でのご相談を希望される場合は次の窓口をご利用ください

東京・銀座

岩手県U・Iターンセンター

東京都中央区銀座5-15-1 南海東京ビル1階
いわて銀河プラザ内

月曜~土曜 10時半~17時 ※日曜・祝日・年末年始は休み

東京・有楽町

いわて暮らしサポートセンター

東京都千代田区有楽町2-10-1東京交通会館8階
ふるさと回帰支援センター内

火曜~日曜 10時~18時 ※月曜・祝日・その他指定日休み