ワーホリ!いわて|ワーク&ステイ PROGRAM

実施レポート

[2023冬]農事組合法人宮守川上流生産組合

さやさん

新発見の数々と、刺激的な経験と!
宮守が教えてくれた、大切なもの

さやさん

さやさん

滞在期間 2024/3/4~2024/3/22

農閑期ということで、加工所での作業がメインでした。
加工所でのお仕事は、想像していた以上に力仕事・手作業が多かったのが印象的でした。りんごがいっぱいに入ったコンテナや、瓶が並んだ箱を上げ下げするだけで、あざだらけになりました。これだけ大変な作業の結果できたジュースだと思うと、少し高いと感じていた価格が正当なものに感じるようになりました。力仕事は誰にでもできる仕事だと軽く見られがちですが、誰にでもできる仕事ではないと思います。
体力的に大変なことは多かったですが、工程について質問すると丁寧に答えてくださり、大学で学んだ食品加工や、安全管理などが実際にどのように活かされているのか、学ぶことができました。学んでいることが、食品製造にいかに大切なのか実感することができ、これから大学での学びに積極的に取り組み、今回の加工所でのお仕事の経験をいかしたいです。

今回のワーホリをきっかけに、はじめて岩手県を訪れました。
実際に3週間過ごしてみると、イメージ通り自然とともに暮らしていて、とてもあたたかい場所だと感じました。
それだけでなく、個人経営の隠れた名店がたくさんあり、たくさんの美味しいものをいただきました。ぜひ友達にもこの素敵なお店たちを知ってもらいたいです!
また、地域の方との交流を通して、人と人との繋がりを実感しました。地元では、お隣さんですらほとんど交流がないので、密な人間関係に驚くことも多かったのです。そんな中、みなさんに歓迎していただき、とても嬉しく思います。
特に、今まで学校の先生以外の大人の方と話すことがほとんどなかったため、滞在期間中にお連れいただいた、同友会への参加はとても刺激的でした。世の中にはまだまだ私が知らない仕事や、地域の魅力がいっぱいあることを知り、とてもわくわくしました。私もわくわくする仕事がしたいなぁと、漠然とですが、思うようになりました。

実は、一度も実家から出たことはなかったので、ありったけの勇気を振り絞っての参加でした。ですが、心配に思っていたことが嘘のように、とても楽しく充実した3週間でした。
加工所や営農部でのお仕事はもちろん、地域の集まりにも連れていっていただき、たくさんの初体験、新発見をさせていただきました。自分が今まで生きてきた世界の小ささや、多くの人と交流することの楽しさを知ることができました。とても前向きな気持ちになることができました。

副組合長のOさんをはじめ、加工所や営農部のみなさん、交流してくださった地域の方々に感謝を伝えたいです。
ほんとうにありがとうございました!

~ わたしのワーホリ滞在記 ~

■2024/3/4
今日は、はじめて岩手に来ました!
暖冬なのに雪が降っていて、新幹線の窓から雪が積もっているのを見てテンションが上がりました。ふわふわな雪を歩いたのははじめてなので、歩いているだけで楽しかったです。(笑)
到着初日は、ワーホリ参加者との交流会に参加しました。
交流会では、まず、有名な福田パンを買いに行き、ガイドさんの案内のもと盛岡のまち歩きをしました。300年に一度だという盛岡城跡公園の石垣の修復工事を見たり、南部鉄器や南部せんべいのお店を見たり、東京駅と同じ方が設計したという岩手銀行赤レンガ館も見ることができました。坂道が少なく歩きやすい(雪道は大変でしたが)、歩いていて楽しいまちだと感じました!

お昼に初冷麺を食べ、座談会で他のワーホリ参加者のお話を聞いたら、いよいよ楽しみにしていたカーリング体験!
右足は滑らないのに、左足は滑るようになっていて、ブラシを杖にしてなんとか動けるようになりました。(笑)
ミニゲームでは、ハウスにストーンを入れることはできませんでしたが、とても楽しかったです!ルールも教えていただいたので、これからはカーリングをもっと楽しんで観戦できると思います!

交流会はここで解散でしたが、その後、参加者みんなで初じゃじゃ麺に挑戦しました。1日で盛岡三大麺の2つを食べられて満足です!さらに、同じ就業先の子に、夜なのにチーズケーキを堪能できる喫茶店などに連れて行ってもらい、夜の盛岡を満喫することができました!
初日から盛りだくさんでしたが、とても楽しいスタートでした!

■2024/3/5
昨日はゲストハウス かわのそばに宿泊し、今朝はオーナーのご主人に神子田(みこだ)朝市に連れて行っていただきました。朝早くて寒かったのですが、温かいひっつみは身体に沁みました。昨日の冷麺、じゃじゃ麺に続いて初ひっつみで、盛岡ならではのグルメを食べることができて、とても嬉しいです。

今日の予定は、就業先の宮守への移動なのですが、その前に、かわのそばのご主人に教えていただいた可愛い雑貨屋さんと喫茶店を巡りました。知る人ぞ知るお店で、盛岡にこんなに可愛いお店が、徒歩圏内にいくつもあるなんて知りませんでした。羨ましい限りです。(笑)
どうやら盛岡は個人経営のお店が多いらしく、素敵な街だと感じました。お店を教えてくださったご主人には、とても感謝しています。

喫茶店を満喫している間に移動の時間になり、電車を乗り継いで、とうとう宮守に到着しました。銀河ドリームラインに乗ったのですが、先頭の特等席に立って、雪の積もった線路をガタンゴトンと進む感じは、どこか遠くに冒険しているようでワクワクしました。
これから宿泊するシェアハウスで、ジンギスカンで歓迎パーティーを開いていただきました。お腹いっぱい、ジンギスカンを食べられて幸せです。
明日からお仕事を頑張りたいと思います!

■2024/3/6
今日は勤務初日ということで、まず組合についてのオリエンテーションを受け、Oさんに車でこの地域を案内していただきました。
宮守川上流生産組合が、地域の課題解決のために活動されていることが印象的でした。

午後からは、加工部でのお仕事を始めました。
まずは、山ぶどうジュースの加工に使った一斗缶を洗浄しました。山ぶどうジュースは、絞った後に3ヶ月ほど貯蔵し、酒石酸を沈澱させたものを濾して、完成となるそうです。調べたところ、酒石酸は酸味と苦味がある有機物らしく、山ぶどうの独特の酸っぱさは、この酒石酸かなと思います。
完成した山ぶどうジュースを瓶に充填・密閉・殺菌して、今日の作業はおしまいでした。一斗缶の洗浄にも、殺菌にもたくさんの水を使っていることに驚きました。綺麗な水のある地域でないと、食品加工は難しいのかもしれないと思うくらいに、水が大切だと感じました。

お仕事が終わったら、同じ就業先の子と、歩いて40分ほどの道の駅のスーパーまで行ってきました。外の気温は1℃ほどだったのですが、アイス欲に負け、寒い中、アイスを食べながら帰りました。意外にも寒い場所でのアイスは最高においしかったです!(笑)
帰ってからは、同じ就業先の子とオムライスを一緒に作り、楽しく夕ご飯を食べました。まだ出会って3日とは思えないくらい、仲良くなれた気がして嬉しいです!
明日も加工所でのお仕事を頑張ります!

■2024/3/7
今日は、加工作業がほとんど無かったようで、ジュースのラベルシール貼りをメインに作業しました。
かなりの数を貼ったので、コツを掴めたように思います。実家に帰ったら、シール貼りのバイトを始められそうです。

シール貼りの合間に、りんごピューレ(?)を作りました。りんごの皮を剥き、不可食部を取り除く作業をしたのですが、りんごの皮剥き器が楽しかったです。皮剥き器にりんごをセットし、ハンドルを回すと、りんごの皮がシュルシュルと綺麗に剥くことができました。簡単にできるのに、剥き残しがほとんどないのがすごかったです。
皮を剥いたりんごは、ビタミンCを加えて大きなお鍋で加熱され、ハンドミキサーで細かくした後、裏ごし機を通して、さらに加熱することでピューレになりました。りんごの形状がどんどん変わっていく様子を見ることができ、興味深かったです。
また、ジュースの検品方法に驚きました。
ジュースがしっかり真空になっていると、瓶底の空気(真空なので空気ではないのですが、空気っぽいところ)をタオルで叩くと、「ビャン」という音が鳴るんです!この音がするかどうかを、一本一本確かめる作業を行いました。音がいい感じに鳴ると、ちょっと嬉しかったです。(笑)

今日の作業を通して、加工所でのお仕事は力仕事だと強く感じました。ジュースのケースも、加工の道具もしっかり重たくて、持ち上げたり動かしたりするだけで本当に大変でした。パワフルな加工所のみなさんを尊敬します。
明日はりんごを1.5トン加工するとのことなので、腰を痛めないように気をつけたいです!(笑)

■2024/3/8
今日は、楽しみにしていたりんごジュース作りをしました。
はじめに、りんごを洗浄しました。コンテナから水槽にりんごを入れるのは重たくて大変でしたが、たくさんのりんごが水槽にぷかぷかしていて可愛かったです。
1.5トンものりんごを洗浄し終わったら、そのりんごを「ハンマークラッシャー」という機械で粉砕しました。一瞬ですりおろしりんごの様になって、りんごの香りが広がりました。実も皮も種も、一瞬でバラバラだったので、名前の通り恐ろしい機械だと思いました。
その後、りんごを絞ってジュースとなったものを瓶詰めしました。粉砕したてのりんごと、ジュースとなり、瓶詰めの段階のりんごとでは、かなり色が違っていることが印象的でした。今日はビタミンCを添加しない(添加少なめ)らしいので、ポリフェノールの酸化がより進んだのだと思います。

お昼休憩の後は、瓶詰めが終わり、殺菌して完成したジュースを検品・箱詰めしました。
段ボールに梱包していく繰り返しの作業なのですが、ジュース瓶の入ったコンテナはかなりの重量があり、大変でした。
今日はりんごがジュースになって出荷されるまでを全て見ることができ、様々な人の手がかかっていることを実感しました。加工所の規模、または時間がかかりすぎること以外は、すべて手作業なことが驚きです。

同じ就業先の子から、宮守は星がよく見えると聞いたので、星を見にお散歩をしました。私の地元とは比べ物にならないくらいたくさんの星が見えました。なかなか見られない(私視点)ので、何度も見上げては写真を撮りました。見上げすぎて少し首が痛いくらいです。(笑)

■2024/3/9
今日は、宮守にある古民家カフェ ワノサトに行きました。雪が降っていたので、周りの田んぼが真っ白でとてもきれいでした!
はじめは、ワノサトチーズケーキとミルクティーを注文したのですが、このチーズケーキが美味しくて、あっという間に食べきってしまいました。
実は、ワノサトにはチーズケーキが3種類あり、食べ足りないと思って、ゴマチーズケーキを追加しました。食いしん坊食べですね。(笑)
チーズケーキはさっぱりしていて、トッピングのはちみつと相性抜群です。ゴマチーズケーキは、しっかりとゴマの香りがしました。どちらも可愛いクッキーが乗っていて、見た目も素敵でした。このクッキーのサクサク感と、しっとりしたチーズケーキとの対比がまた美味しかったです!
ワノサトでは、持ち帰りできるクッキーや可愛い手作り雑貨も販売していました。
木・金・土のみの営業ですが、また機会があればチーズケーキを制覇しに行きたいです!

■2024/3/10
今日は、電車に揺られること3時間、宮古市に行きました。
電車の窓から海が見えたときは、とてもテンションが上がりました。

まずは、宮古名物の瓶ドンをいただきました。瓶にお魚が詰まっているのは映えますね!いくら、ほたて、たこ、いか、サーモン、めかぶ、などなどたくさんの具材を楽しむことができて、大満足です。
続いて、これまた宮古名物のヤギミルクスイーツやパンを売っているパティスリー レ・ド・シェーブル向かいました。真っ赤な壁が目印で、駅からすぐに見つけられます。イボンヌちゃんのカンカン欲しさに、クッキーを買いました。持ち帰ることができないので断念しましたが、プリンやシュークリームなどの生菓子も、たくさんの種類がありました。どんな味がするのか気になります。

そして、宮古といえば、浄土ヶ浜ですよね!
宮古駅からバスで向かったのですが、運転手さんがとても親切で、途中のフォトスポットで停車して、写真タイムを設けてくださいました。素敵な方に出会えて幸運です!
浄土ヶ浜は、とてもきれいな場所でした。波の音とウミネコの声を聞きながら、波を眺めていると、心が浄化される感じがしました…。ちなみに、ここのウミネコさんは奈良公園の鹿のように人慣れしていて、間近で写真を撮ることもできます。

さぁ、今日のメインイベント(予定)の青の洞窟と遊覧船に乗るぞ!と思ったら、高波のため終日運休だったようです…。
実は私、かなり運が悪いことを思い出しました。(笑)高波は仕方がないので、ビジターセンターで海の豊かさと恐さを学んで帰りました。
残念なこともありましたが、美味しい海鮮が食べることができ、可愛いカンカンもゲットできた楽しい1日になりました!

■2024/3/11
今日は、はじめての営農部での作業でした。
ひたすら側溝に溜まった泥を上げる作業を繰り返しました。ずっと中腰の作業に加えて、水分をたっぷり含んだ泥はとても重たく、体力的に大変なお仕事だと感じました。私は、営農部の方が上げた後の側溝に、堆積した泥を上げるという仕上げに近い作業だったのですが、それでも重たかったので、側溝を切り拓くにはどんなに大変なのか想像できません。
午前中は元気があり、田んぼの雪で大きな雪だるまを作ろうと意気込んでいたのですが、途中で挫折しました。残念です。

営農部でのお仕事の後、Oさんに同友会のお米の無農薬・無肥料栽培をされている農家さんの講演会に連れていっていただきました。無農薬・無肥料のお米があることにまず驚きでした。そして、何か困ったことがあった時は先輩農家さんや地域の諸先輩方に尋ねていることが印象的でした。
私はわからないことがあると、とりあえずネットに頼ることがほとんどなのですが、誰かに聞くことで答えを得ることが自然な流れのようで、逆に、自分の中の当たり前だと偏って考えていたことを、発見させられました。
講演の後、グループで討論があったのですが、社会の中での役割や人との繋がりについてお話しされていて、都会で生まれ育った私は、人との繋がりの意識が薄いことをとても感じました。「人との繋がり」を考えてみたとき、今までぼんやりしていてわからなかった、将来やりたいことやなりたい自分が掴めそうな気がしました。まずは自分について理解し、話せるようになりたいと思います。将来について考える大きな一歩を後押ししてもらえる講演会でした。
参加させていただいたことに感謝しています!

■2024/3/12
今日は、ひたすらりんごを洗浄しました。
1.6トンものりんごを水槽に入れて、洗浄機に移して、コンテナに詰めて重ねる…を繰り返しました。水をたくさん使うのですが、うっかりズボンまでびしょ濡れにしてしまい、少し寒かったです。
失敗もありましたが、2回目の作業なので、コンテナの上げ下げが大変なりに、上達したように思います。腕力に自信がないので、他のコンテナにワンクッション置いてから高いところに載せる、などの工夫ができるようになりました。しかし、空のコンテナを積み上げていたら、他の方の邪魔になってしまうことが何度かあったので、反省しています。加工所内の構造を理解してきたので、なるべくスペースを圧迫しないように周りを見て作業したいです。

加工所のお仕事は午前中で終わり、その後、盛岡の高校生向けの企業説明会に参加しました。
様々な職種の経営者の方のお話を聞いたり、「なんのために働くの?」「将来どんな仕事をしたいの?」などの問いについて考えたりしました。私自身、将来やりたいことを探している途中なので、経営者の方から高校生へのアドバイスが刺さりました。
私は、「働かないと収入がなく、生きていけないから働かないといけない」と思っていたのですが、社会とつながるために働くのかもしれないと考えが変わりました。将来について考えを深めることができる時間でした。

■2024/3/13
今日もりんごジュースを作りました。どの作業もだいぶ慣れてきたと思います。
りんごの洗浄→掃除の流れは昨日に引き続きだったので、スムーズに動けたのでは、と思います。
この作業をしている間に、最近持ち上げていたコンテナが、実は20kgあることを知りました。20kgのものを持つことなんて日常生活の中ではないので、驚きです。私はよろよろ持ち上げているのですが、加工所の方は安定して持っていて、力持ちだと思いました。たくさんの果物を加工しないと仕事にならないため、加工所のお仕事も、力仕事だと感じる日々です。

■2024/3/14
今日は、急きょお仕事がお休みになり、遠野市内の観光に行きました。
朝から雪が降る中、50分ほどかけて歩いて駅まで行ったので、この地域に住む人からすると、なかなかクレイジーなのかもしれません。(笑)
私は雪が滅多に降らない地域出身なので、雪の中を歩いていると、なんだか別世界に来たみたいで楽しかったです。

遠野駅に着くと、まず、とおの物語の館に行き、貸し切り状態で昔話を楽しむことができました。自分で作る昔話や、影が飛び出す仕掛けなど、大人も子供も楽しい展示がたくさんありました。昔話を当たり前のように聞いて育ったのですが、柳田國男さんや佐々木喜善さんが昔から伝わるお話しを集めて文字に起こしたからこそ今に残っていることをはじめて知りました。

その後、駅前の商店街をお散歩したのですが、遠野は昔ながらの建物が素敵に活用されているのが印象的でした。一見すると蔵なのに、入ってみると明るくきれいな本屋さんだったり、本が壁一面に並んでいる本の森だったり、わくわくしました。
本の森は「こども本の森 遠野」という名前の通り、絵本が中心に並んでいました。久々に読む懐かしい絵本、題名に惹かれる絵本、実は読んでみたいと思っていたけれど、そのことを忘れていた本など、様々な本を読みました。あたたかい居心地の良い空間で、遠野に住んだら通って全部読破したいくらいでした。

同じ就業先の子が明日で帰ってしまうので、遠野から帰ると、みんなで買い出しをし、昨日いただいた豆腐を使ってお別れ湯豆腐パーティーをしました。湯豆腐とパーティーを並べるのは違和感ありますが、湯豆腐(とお野菜)だけでお腹いっぱいになるくらい、たくさんのお豆腐を食べました。(笑)
そして、デザートのブラウニーも色々ありましたが、可愛いかつ美味しくできて楽しいお別れパーティーになりました。賑やかに夕飯を食べるのが常だったので、明日から1人だと思うと寂しいです。。

■2024/3/15
今日は、甘酒を仕込みました。
まず、お米8kgを研いで2時間ほど浸漬させます。水から出したら、さらに2時間ほど水切りをします。甘酒に使うお米は酒米で、いつも食べているお米よりも搗精(とうせい)歩合が高いらしく、丸みのあるお米でした。浸漬させると白くてもち米に似ている感じがしました。
水切りが終わったら蒸し器に入れ、48分蒸します。蒸し器に入ったお米に凹みを作ることで、ムラを無くすことがポイントみたいです。(ハンバーグと一緒ですね)
蒸しあがったお米を糖化酵素を混ぜた20度のお湯に入れ、周りにも熱いお湯を張ることで保温しつつ、糖化を進めます。明日の朝引き上げるまで、糖化させるようです。
甘酒の仕込みは一つ一つの工程に時間がかかることが印象的でした。待って待って、美味しい甘酒ができると思うと、わくわく感も高まります。

甘酒の仕込みの間に、味噌作り用の麹出しを見学させていただきました。
今回も、前回の最高の出来に近いくらい、よい麹ができたそうです。お米の周りに白いふわふわがついていて、独特な甘い香りがしました。麹をほぐして冷ましている間に、味噌の作り方を教わったので、帰ったら、大豆と麹をキロ単位で買って(さらっとキロと言われてびっくりしました!)自家製味噌を仕込んでみたいと思います。
完成は半年後なので、仕込んだことをうっかり忘れてしまいそうですが、「なんだかんだ必ず味噌になるし、作ったほうが美味しい」とのことなので、楽しみです!

■2024/3/16
今日は、加工所の方に聞いた岩手のおすすめスポットを巡りました。
はじめに、花巻市の宮沢賢治童話村に行きました。
賢治の学校で宮沢賢治が大切にしていた(?)宇宙、風、大地、空をテーマにした部屋を体感しました。宇宙の部屋はインパクトが強く、印象に残っています。
また、ログハウスでも星、鳥、動物、植物のテーマに沿った展示を見ることができました。イーハトーブの世界観を学ぶことができ、幼い頃に読んだ時とはまた違った視点で物語を見ることができそうです!

次に、宮沢賢治記念館に行きました。
歩いて行ける距離だと思っていたら、367段の階段を登らないといけないという大誤算が待っていました…。登るしかないので、途中で写真を撮って休憩しながら、ぜぇはぁしながら登りました。今日1番疲れました。しかし、367段登った甲斐あり、見晴らしはとてもよかったです。
宮沢賢治記念館は大人向けで、宮沢賢治の興味のあった5分野について、詩や童話の草稿などの資料とともに展示されていました。いろいろなことに興味を持ち、収集していたんだなぁと感じました。また、活動の記録から、「みんなが幸せじゃないと自分も幸せにはなれない」と考えていることが伝わってきました。

さて、電車を乗り継いで、今日のメインイベントのロシア料理店「トロイカ」で、ロールキャベツとチーズケーキを食べました。「トロイカのチーズケーキは岩手で1番有名」と、加工所の方がおっしゃっていたのですが、それも納得の美味しさでした!何人ものお客さんがチーズケーキを買いに来ていて、本当に人気なのがわかりました。ただチーズケーキを食べるためだけに江釣子(えづりこ)駅まで行って、食べ終わったらすぐに帰りました。(笑)

今日は盛りだくさんの1日で、宮守に戻り、サンQ会という地元の方との食事会に参加しました。みなさんお酒が入って早口+方言で、難易度が高かったです。やぎの話、釣りの話などなど、ここならではのお話をたくさん聞けました。
また、おじさまにどぶろく(あまくち)をご馳走していただき、どぶろくデビューを果たしました。アルコールの苦味が強く、飲み慣れない味でしたが、最後の方にはお米の甘さを少し感じました。私はまだまだビギナーなので、しばらくはフルーツどぶろくを楽しみたいです。

■2024/3/17
今日はOさんに弟子入りしました。
Oさんが通われている木工教室に一緒に参加するはずが、なんと向かっている間に車が故障してしまい、けん引されている車に乗るというドキドキの経験をしました。カーブや登り坂でぐんっと車が引っ張られる感じがドキッとしました。

少しトラブルもありましたが、木工教室に到着し、私はOさんの棚のやすりがけをお手伝いしました。ただ紙やすりで表面をきれいにするだけですが、表面がまろやかな感じになったり、凸凹が平らになったりすると達成感がありました。
また、同じく教室に参加している方の、かんながけも体験させていただきました。はじめてかんなを使ったのですが、腹筋に力をこめて、身体全部の力を使って削る感じでした。ちょっとだけ成功して嬉しかったです。顔が真っ赤になるくらい踏ん張って、一気に暑くなりました。涼しい顔をしてかんながけをしている職人さんは、マッチョだなぁと感じました。たぶん明日は筋肉痛です。
なんだかんだで棚を完成させることはできませんでしたが、家具を作るときの、ち密さを実感しました。一見すると地味な作業が、実はとても大事で、一つ一つ丁寧に仕上げることが、難しくも大切なのだと思いました。

木工教室の後、遠野ビールの飲める遠野醸造さんに連れて行っていただきました。ビールはちょっと苦くて苦手だったのですが、ホップの苦味が少なく、飲みやすい美味しいビールでした。ご飯も美味しかったです!
また、偶然お店で出会ったIさんがとてもおもしろい方で、とても楽しい時間を過ごすことができました。OさんとIさんはスターウォーズ仲間らしく、シェアハウスの洗面所にある謎の被り物の正体が、スターウォーズの仮装だと判明しました。スターウォーズの魅力をたっぷりと語っていただいたので、超長編ですが、頑張って観てみたいと思います。

■2024/3/18
今日は、営農部で田植えの準備の準備くらいの段階の作業をしました。
まず、田植えをするまで稲を育てる、育苗トレーを積み上げました。1パレット(土台)に60段×10列乗せ、こんなにたくさん苗を作るのだと思うと、規模が大きすぎて、田んぼがどれくらいかも想像がつきませんでした。
ハウスの中での作業で、トレーを持ち上げるとわらじ虫やクモなどの虫たちが出てきました。ハウス内は温かいので、去年はこの時期に、もうカエルが鳴いていたそうです。
次に、種もみを10kgごとにネットに入れました。このネットを水に浸漬させて、種を起こすそうです。種もみは殺菌処理されたもので、そのときに殺菌済みの目印として緑に着色されていました。ずっと見ているとかぼちゃの種に思えてきて、不思議な感覚でした。種もみが入っていた袋を、最後にビシッと畳むときのコツを教えていただき、きれいに角を畳めるようになりました。
農業は、わたしがイメージしていたよりも、必要な作業がたくさんあるのだと感じました。

■2024/3/19
今日は、トマトジュースと甘酒を充填しました。
黄トマトジュースを作っているときに、トマトよりも甘いような、少し青臭いような、不思議な匂いがしました。赤いトマトと黄色いトマトでは、何か匂いや味に違いがあるのかもしれません。
そして、甘酒はお米の粒々が残っているため、充填機が使えず、手作業で瓶に詰めました。はじめは瓶からこぼしてしまうこともありましたが、意外と勢いよく注ぐとこぼれにくかったです。
今日充填した甘酒は、3/15に仕込んだものでした。仕込んだ時点では、まだ米と水だったのですが、白くとろっとした甘酒になっていました。糖化酵素はすごいと思います。ただ、この甘酒は、麹や酵母などは入っていないので、癖がないとも言えますが、ちょっとお砂糖っぽい甘すぎる感じがしました。加工所の方いわく、ジュースなどと割ると美味しいそうです。

お仕事が終わった後、小水力(しょうすいりょく)発電についての説明会に参加しました。「小水力発電とは?」「発電してどうするの?」など”はてな”いっぱいで向かいましたが、「持続可能な地域のためにこういう方法も考えられるのか」と驚きでした。

■2024/3/20
今日は、にんじんジュースになるにんじんを洗い、ひたすら皮剥きをしました。本当にひたすら、にんじんの皮を剥きました。
まず、にんじんの洗浄ですが、機械ににんじんを入れるとブラシが回転し、泥が落とせる仕組みでした。にんじんがゴロゴロ回転していると、なんだか踊っているみたいでおもしろかったです。小さいにんじんだと魚が跳ねているみたいでした。
ただ、雪がちらつく倉庫での作業で、冷たい水を使うので寒かったです。
洗ったにんじんは、加工所で皮を剥きました。ピーラーでガシガシむくのですが、加工所の方の高速剥きは凄まじかったです。

にんじん皮剥きメーカーが作れないか、の話になったとき、カーブや大きさに応じて、細かい調整ができる人間のにんじん皮剥きは、かなり高性能で機械にするのは難しい、という結論に至りました。まだまだ手作業での皮剥きを頑張りたいです。

■2024/3/21
今日も、昨日に引き続きにんじんの皮剥きをしました。
にんじんの太い部分→細い部分の二段階に分けて皮を剥くことと、にんじんの先端までしっかりピーラーの刃を沿わせる意識をすることが、きれいに剥くポイントです。一般的に売っているようなにんじんは、力を抜いて軽く、また、しなびて凸凹してきたにんじんは、力強く剥くとよかったです。
もう一生分のにんじんの皮を剥きました。しばらく自分が食べる分のにんじんは、皮つきでいいです。

お仕事が終わった後、Oさんのお知り合いのYさんのお家で夕ご飯をご馳走になりました。
川で釣ったヤマメや、採れたてのふきのとう(ばっけ)、すいとんなど、たくさんのお料理とお酒をいただきました。どれもとっても美味しかったです!梅酒や煮卵は手作りだそうで、何でも作れるのはすごいなぁと思いました。煮卵は作り方を教わったので、挑戦してみます。

帰り際に、これまたたくさんのお土産をいただき、驚きと嬉しさとでいっぱいです。美味しかった梅ジャムに、手作りのブルーベリージャム、ばっけとごぼうわさびなどなど、地元では食べられないようなものばかりいただけて嬉しいです。
色々なお話をして、たくさん笑いました。とても楽しい時間をありがとうございました!

~加工所での作業風景~

お問合せ

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盛岡市ふるさとワーキングホリデー事務局

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